日本人の舌に合うイタメシは三都市(大阪・福岡・金沢)とも個性的なお店があった
恒例の三都市物語?シリーズ。今回はイタリア料理のお店とバールに関して書きたい。
イタリア料理は、日本料理と同じく素材の味を活かした料理法なので、当然、素材の良し悪しが重要である。
その点、福岡と石川は山海の幸が豊富で新鮮。美味しいイタリア料理が楽しめる。
一方、大阪は関西のダシ文化の中心地。関西のダシも素材の旨みを引き出すためにあるため、同じような感性を持つイタリア料理にも適合度が高いのではないかと勝手に思っている。
最初は福岡のイタリアンから。
前にもブログで書いたが、意外にいいお店が多かった。福岡は大阪ほど街のスケールが大きくないので、街中に個人の経営するイタリア料理店も多くあり、どれも存在感があってよかった。
福岡に住んでいるときも、近くにいいお店がいくつもあったので、相当行った記憶がある。
私が住んでいた警固にあった「akka punto effe(アッカ プント エッフェ)」。写真のメイン(セコンド)は「玄界灘天然ヒラメときのこのインボルティーニ」。インボルティーニとは「包み込む(巻き込む)」料理のこと。その名のとおり、ヒラメの中にきのこを包み込んで、パン粉をつけてオーブンで焼いている料理。香ばしくて、これも好きな味であった。
お次は、dancyu「日本一うまい店 集めました」で紹介されていた荒戸の「アンティカ・オステリア トト」というお店。
このお店は、dancyuが創刊18年として出した、決定版!「本当に旨い店」ガイドdancyu plus『日本一うまい店 集めました』に紹介されていた。(ちなみに、小松のチュッピンも紹介されていた)
シチリアで修業していたシェフの手になるメイン(セコンド)は、「鮮魚の炭火焼と葉野菜サラダ」。お店自体、長浜市場に近いことから新鮮な魚介が手に入るため、こだるま鯛というメダイを使ってソースもさっぱりと酸味がきいて、炭火で焼いた香ばしい香りとともに楽しめた。
福岡でも一番有名なイタリアンシェフの一人今井シェフの「サーラ カリーナ(Sala Carina)」も記憶に残る美味しいお店だった。
写真はアンティパストで、「野菜スティックバーニャカウダソース」「イカのカルパッチョ」「古代米とアナゴのフリット」「ビーツの冷製スープ」など。盛り付けも彩り鮮やかで素晴らしい。味のほうも違った味が楽しめて良かった。
お次は大阪のお店について。
まずは、靱公園横のイタリアンリストランテ「ローザネーラ(ROSANERA)」
店名の「ローザネーラ」とは黒い薔薇という意味。
サービス、料理のクオリティ、ワインの品揃え、そしてコストパフォーマンスも含めて満足の行くお店でした。人気の秘密の一端が垣間見えた気がします。
写真は「サンマの酢漬け、茄子のマリネ、淡路産玉ねぎのフリットのせ」。
お次は、東心斎橋にあるトラットリア「BAR イルピアット」。
ここは東心斎橋の有名イタリアン「イルピアット」の味を気軽に楽しめる2号店「BAR イルピアット(BAR ilpiatto)」である。
トラットリア「イルピアット」も狭い店だが、「BAR イルピアット」もカウンターだけの狭いお店。
これは、こちらのお店の人気メニューの前菜の盛り合わせです。
「野菜のマリネ」「バイ貝の白ワイン煮」「ウナギのキッシュ」「ローストポーク」「フルーツのマスカルポーネチーズの生ハム包み」「鶏レバーのパテ」「ジャガイモの冷製ポタージュ」「鱧の焼霜」「真鯛のカルパッチョ」「タコとオリーブのマリネ」「ワタリガニのムース」「ローストポーク」「サーモンと茄子」などが盛られていて、うれしいビジュアルである。
お次の堺筋本町の「ラ・ルーナ」も本格イタリアンを楽しめる人気のお店であった。
小塚博之氏による本格イタリアンが楽しめるお店で、こちらはプリモの「春キャベツとベーコンのスパゲッティーニ」。アーリオオーリオでシンプルな味付けだった。
大阪では有名店の「ピアノ・ピアーノ 肥後橋本店」も、お勧めのお店の一つ。
関西のイタリア料理界の重鎮である村上卓央氏がオーナーで、こちらの料理はアンティパスト。このお店のカウンターに並べられている大皿料理の盛り合わせ。ヒラメのカルパッチョ、アスパラなど4種類が盛られていた。どれもさすがの味であった。
大阪の最後の紹介は、魚介料理イタリアン、新町「トラットリアパッパ」。
「トラットリアパッパ」は魚介料理イタリアン。肉料理がないという、肉が苦手な私にとっては飛び上がって喜んでしまうお店であった。
これは、サンマを丸ごと一匹使った温製の前菜。ソースは内臓を使って苦味をうまくアレンジしていた。
今度は石川県のお店に移ろう。
金沢市米泉「イタリア料理イケミ」は野菜と手打ちパスタ、それにドルチェにこだわりのお店である。
写真はメインの魚で、「アラのソテー、トマトヴィネガーソース」。
ソテー具合もよく、トマトヴィネガーソースの酸味と相まって美味しかった。
今度は、女性のシェフが切り盛りしている金沢市安江町の「IL PONTIERE(イル・ポンティエーレ)」。ここは、フレンチの香りのあるイタリア料理を堪能できる。
本日のオードブル盛り合わせから出されるわけだが、これが凄かった。写真だとわかりにくいが、種類の多さ、ボリューム、味とも満足満足。シェフの意気込みを感じる一品である。
魚介に野菜など、ほとんどが自家製の一手間かかった前菜ばかりで、とくに自家製のロースハム、サルシッチャ。自家製のスモークサーモン、採れたて有機野菜を使ったスープが美味しかった。
予約の取れない金沢片町「ボッテガ ディ タカマッツオ(Bottega di Takamazzo)」も金沢のイタリア料理の人気店の一つ。伝統的なイタリア料理を堪能できた。
プランゾBのメインは魚介系と肉系が2種類で、私たちは、これからが季節の牡蠣と天然真鯛を使った蒸し焼き料理を頼んだ。
写真では、牡蠣も真鯛も姿は見えないが、しっかり中に居た。味のほうはシンプルで蒸し焼きされた素材の旨みを邪魔しない味付けで、塩味とバルサミコの酸味が素材の味を引き立てていた。(二人でシェアしています)
さて、皆さんは、どのお店に行ってみたいでしょうか……?
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