さて、恒例となった感がある三都市物語シリーズは「カレー」である。
「カレー」はいまや、老若男女に愛されている国民食的メニューではないだろうか?そのため、全国どの土地に行っても名物カレーや美味しいカレーをウリにしているお店が多い。私のブログでも過去、多くのカレー店について書いてきたが、私の住んだ大阪・福岡・石川は、何れも特徴ある、いわゆる郷土カレーと呼ぶべき味があったと思う。
今日は、そんな三都市のカレーについて書いてみたい。
まずは、大阪。大阪のカレーの特徴は、最初は口の中に甘い味が広がり、そのあとほどなくしてから辛味が一気にくることだ(もちろん大阪の全てのカレーがそうではないが)。
これがなかなかクセになるのだ。その大阪カレーの代表格はインデアンカレーだろう?ここのカレーは一口目だけがそのように感じるのではなく、二口目も三口目も同じ感じを受ける不思議なカレーだ。
石川にも同じ名前の「インデアンカレー」が昔あったが、それとはまったく別物である。
写真は「インデアンカレー南店」で食べたレギュラーカレー。カレーメニューはこれ一本である。
それに、他のカレーでも一口目に甘みを感じて、その後辛さを感じるカレーはあるが、インデアンカレーのは、二口目も三口目も同じ感じを受けるのは、私は初めての経験である。いや!なかなかクセになる味かもしれない?
こちらは大阪カレーとは違うが、私が大阪で一番美味しいと思ったカレー屋さん「梨花食堂」である。
食べたのは常時あるメニューではないが、「あらびきソーセージカレー」。さっと焼いたあらびきソーセージと粉チーズがたっぷりかかっている。
上品なカレーかな?と思いきや、非常にスパイシーでコクがあり美味しい。あらびきソーセージもいい具合に焼かれていてとても美味しかった。
個性派カレー店の代表格として紹介するのは西本町のインドカレーのお店「バンブルビー」。
スパイスたっぷりのインドカレーを食べさせてくれるお店で、関西ウォーカーで準グランプリをとったこともある有名店だ。キーマカレーがウリで、キーマだけで6種類もあった。
頼んだのは「野菜カレー」。玄米かタコのビリアニがチョイス出来る(ビリアニは追加料金が必要)。ちなみにビリアニとは、南アジア地方の「炊き込みごはん」のことである。
見た目、イカスミリゾットのようである。味も一般的な野菜カレーと大違いで、スパイスを原型のまま焙煎していることから、濃厚でかつスパイシーな味に仕上がっている。
最後はチェーン店で、大阪では手広くお店を展開している「船場カリー」。2007年閉館した新横浜にあった横濱カレーミュージアムにも出店していたので知っている方も多いだろう?
「船場カリー」のカレーには、すべてイカスミが加えられている。そのため、一般的なカレーよりは黒い。ルーの見た目は、金沢のゴーゴーカレーに似ていなくもない。こちらが、私の食べた「カニクリームコロッケとほうれん草のカリー」。中辛でイカスミを加えることによるコクが増していて、クセになる味かもしれない。
福岡に話題を移そう。福岡でも、昔から親しまれてきた、いわばご当地カレーといえるようなカレーがあったようだ。ただ、だんだんとお店の数は縮小されていって、「ナイルカレー」だけが存在している(ここも一旦無くなったが復活した)。
お次は、博多駅の地下にある博多デイトスの「印度カレー」というお店である。
印度カレーの人気No.1メニューは「インデアンカレー」。インデアンカレーといえば、先ほども書いた大阪のカレーだし、自由軒でも同じ名前のカレーがメニューにあるほど、カレーとしては一般的なネーミングとなっているようである。
ドライカレーの上にハンバーグが乗せられ、さらにカレールウがかけられているものである。ドライカレーだけを取れば大阪の自由軒のインデアンカレーに似ていると言えなくもない。
同じブログ記事で紹介しているぶあいそ博多住吉通り店という居酒屋で食べた黒いカレーも前述のナイルカレーの流れをくむカレーである。
お次は北九州の門司が発祥のカレーとして有名な「焼きカレー」である。一般的には焼きカレーは「カレーとチーズがかかっていること」と「焼いていること」が条件ということである。
写真は、博多駅の交通センターにある「伽哩本舗」というお店で食べたもの。焼かれることによりカレーの香ばしさが際立つ。
最後は地元、石川の金沢カレーである。金沢カレーについては、何度も私のブログで取り上げてきたので、いまさらといった感もあるが、おさらいの意味で軽く触れたい。
金沢カレーといえば、ステンレスのお皿に、先割れスプーン、キャベツの千切りなどが定番で、ドロッとしたカレールーでおなじみので、「チャンピオン」「アルバ」「ゴーゴー」「ターバン」などのカレーが一般的には金沢カレーに属するのではないだろうか?
近年はマスコミに取り上げられるケースも増え、全国的な認知度も上がり、さらには各社ともレトルトのカレーも作っていて、気軽に家庭でも食べることが出来ようになってきたのはうれしい変化だ。
今後、どのような展開になっていくのかが注目される。
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