金沢山側環状沿い「石田屋 gamadan(ガマダン)」で週替わりランチ「七十二候めぐり飯」
小松市にレ・アールというビストロがありました。
ビストロになる前は、デリカテッセンとして営業。私も何度かお邪魔したことがある美味しいお店でしたが、残念ながら2014年2月末で閉店されてしまいました。
そのレ・アールのシェフだった福井さんが、今年の5月に新しくオープンした「石田屋 gamadan(ガマダン)」のメインシェフになったということをネット上で知り、早目に行きたいと考えていましたが、やっとランチを食べに行くことができたので書きたいと思います。
石田屋さんといえば、寝具のお店として石川県内では有名ですが、今回新しく出したお店は、花屋とフレンチベースのダイニングを併設した睡眠体験型ショップです。
組み合わせとしては一見あまり関係の内容な組み合わせではありますが、ロケーションは素晴らしいところです。
重厚な扉を開けて中に入ると、すぐがダイニングになっています。
中には靴を脱いで入るのですが、違う入口から中に入ってきた人が土足のまま入ってきたりと、少しわかりにくい構造で、かつ入口から食べている場所が丸見えだというのも考える余地はあるかもしれませんが、内装や家具備品は、さすが石田屋さんと言えるクオリティでまとめられていますね。
天井もRが付いていて空間的な広がりを感じますし、通路も含めて天然木のフローリングで温かみがあります。
廊下には作家物を展示するミニギャラリーとして活用されていたり、さすがに凝ったつくりのお店となっています。
さて、ダイニングのほうのラストオーダーは18時です。少し中途半端な時間で、まぁ、ランチのみでの利用と言ったほうがいいかもしれません。
さて、我々は事前に予約を入れて行きました。ただ展示の見学もしたいので30分ほど前に中に入ったのですが、展示の見学はそれほど時間がかからなかったので、3階で20分ほど待つことになるました。
その後お呼びがかかり窓際の明るい席に案内されましたが、何と!男性客は私一人ではありませんか!?(前述の店内写真は帰るときに許可を得て写した写真です)
そして、さっそくメニューを見渡します。
単品メニューもあったのですが、お店のランチの一番のウリ「七十二候めぐり飯」という週替わりのメニューを頼むことに。
行った時の内容は「霎時施(こさめ ときどきふる)」という、この時期「ひと雨 一度」といわれるように、雨が降るごとに一度温度が下がる冬支度の心構えが必要な時期だということを意味している七十二候の一つなのだそうです。(10/28~11/2までのメニュー)
まず出されたのは「桜えびのちぢみ」。ほんのりと桜えびの味がして美味しかったです。
お次は「紅葉サラダ」ということで、色とりどりの野菜のサラダです。燻製肉なども添えられていました。野菜たっぷりなのはうれしいです。
この後、出されたセットを見て驚きます。
見た目、まさしく中華の趣です。あれ?福井シェフはフレンチのシェフじゃなかった??
お店を出るときお聞きしたら、中華はこの日が最初だそうでしたが、和食など何でもやります!とのことでした。
スープは「小雨降りのスープ」で、もちろん中華の味付けです。
蒸籠の中は「秋鮭と季節野菜の蒸し蒸籠」。ご覧のように色とりどりの野菜と秋鮭の切り身が3切れ入っていました。これらをタルタルソース、粒マスタードを付けて食べます。
炒飯はきれいに形が整えられて出てきました。そんなに油っ濃くない味付けで、炒飯とピラフの間のような味付けでした。このあたりは、中華初見山のシェフの勉強熱心さに拍手を贈りたいと思います。
デザートは「雨降りチュー」という名でした。
トロピカルフルーツとタピオカなどが入ったチューです。味はココナッツミルクですね。赤い傘で雨降りを演出していてかわいいです。
あと、飲み物は色々な設定がありうれしいですね。我々は寝具の石田屋さんならではの「眠りブレンド茶」というのを頼んでみることにしました。
これは焙じ茶+ミント+生姜+シナモンがブレンドされているお茶で、お代わり可能。
飲み進めていくと、体が生姜のせいか、ポカポカと温まってきました。ついつい2回もお代わりをお願いしてしまいました。
この「七十二候めぐり飯」は税抜2,000円。内容的にも十分満足できる内容でしたし、週替わりで色々な内容を楽しむことができるのでリピーターにもうれしいですね。
福井シェフの腕は昔から存じあがているので安心していくことができる、いいお店の一つでした。
ガマダン(gamadan)
石川県金沢市高尾3-4-1
TEL 076-298-7800
10:00~19:00(L.O.18:00)
「七十二候めぐり飯」のラストオーダーは15時
火曜休
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