北陸新幹線金沢延伸後の小松市の未来を考える(食と観光を中心に)その7
前の回では、食との組み合わせということを書きました。
南加賀広域で考えれば、「九谷焼と食」なども面白いと思います。北大路魯山人や古九谷の生まれた風土、武家と町衆の食文化など、切るべき視点も多いと思います。
いま、小松にあって他にないもの、つまり差別化できるものといえば、「安宅関と勧進帳をベースとした歌舞伎の世界」です。
もちろん、都会の舞台の本物の歌舞伎ではなく、「歌舞伎の持つ世界観を醸し出す街」というコンセプトです。大げさに言うならテーマパークです。
歌舞伎や勧進帳が街中至るところに見かける。そのためには勧進帳や安宅関の歴史を紐解く必要があるかもしれません。
大きな箱モノを作るのではなく、街中にある町家を活かして歌舞伎の世界を演出するのです。安宅関の再見直しも必要でしょう?
箱モノはいらないけど、安宅関に歌舞伎小屋が欲しいですね。こまつ芸術劇場うららも駅前に作らないで安宅に作ればよかったのに!と思います。もっとも交通の便も大切ですが……。
で、「食」との関連ですが、京都の南禅寺周辺の参道に勧進料理というのがあって、それが湯豆腐の起源とされているらしいのですが、
どうでしょう?子供歌舞伎や勧進帳、安宅関などリンクさせたコンセプトを打ち出すことが出来ないでしょうか?
それには、もう少し歴史を紐解く必要がありますね。
と、ここまで書いてきましたが、よく考えますと、小松市は観光ではなく産業の街として磨きをかけて、それが結果として産業観光になるという形のほうが良いのではないかと思えてきました。
中途半端に「観光」分野に税金を投入しても、金沢をはじめとする県内他エリアには太刀打ちできなのでは?ということです。
それならば、「安宅関と勧進帳をベースとした歌舞伎の世界」という観光に関しての特徴を伸ばすよりも、産業都市として、そこに勤める人の家族が幸せを感じる住みやすい都市としての魅力を研ぎ澄ませるべきかもしれません。
それが都市の地力を高め、磁力になり、人や物を吸い寄せていき、美味しいお店や商店街のにぎわいをつくり出していくのかもしれません?
また、6月に小松市が「ネクスト10年ビジョン」打ち出しました。
「建機大手コマツの粟津工場など世界的に展開する企業の集積や、国際路線を持つ小松空港がある強みを生かす」と書かれてもいるようですが、結局は他の類似のコンセプトを持つ都市に対して差別化できるかどうかがカギとなるでしょう?
う~ん、だんだん支離滅裂になってきました。すみません。このシリーズはここらで一度やめたいと思います。
また、何か気が付くことなどあれば再開しますので、それまでお休みです。
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