金沢木倉町「旬房 さかい」は基本しっかりの腕前で旬の食材を使った日本料理を楽しめます
金沢の食のイメージは、やはり和食です。
金沢の有名どころの和食のお店の料理人は、京都や大阪で修業をした方が多いのです。
それに日本海の旬の食材を組み合わせて、京都や大阪の和食の基本を踏まえた金沢なりの和食のブランドを確立していっています。
今日紹介の木倉町の比較的外れのほうに店を構える「旬房 さかい」のご主人も大阪で10年修行され、金沢の「浜長」で4年修行された後、このお店を2013年10月にオープンされています。
金沢でも最近話題のお店ですが、基本、TVや雑誌の取材を受けないところのなので、それほどまだ知られていないかもしれません。それでも予約が取づらいお店であることは間違いありませんし、金沢の和食のお店の中でも味とコスパの両面での評価が高いところだと思います。
お店は、カウンター席8席、テーブル席6席で細長い造りで、清楚な室礼です。
あとは大学生のアルバイトが入っているのですが、この日は何かの問題で18:40ごろまで誰も来ません。^^;
何とか別なアルバイトを都合付けて事なきを得ていましたが、途中までお一人で大変そうでした。
さて、一人で料理全般をこなす場合は、コースのみに絞って献立を出すお店が多いとは思いますが、こちらは基本アラカルトです。(たぶん、事前に言っておけばコースもokでしょうが?)
それなのに品書きに書かれている料理の種類の多さに驚きます。
まずはお通し代わりに2品出されます。
ゴールドラッシュの甘さにびっくりしました。
そして、ご主人にお勧めをお聞きします。
この日は、輪島で獲れた「毛ガニ(1,800円)」と、「加賀れんこんまんじゅう(850円)」ということで両方お願いしました。
その前にまずはお造りを!ということで2人前の盛合せを出していただきました。
本マグロ中トロ、のど黒炙り、ほうぼう、白エビ、輪島サザエ、金沢港活たこぶつ、しまあじ、イサキです。
のど黒炙りいいですね~!ほうぼうも脂がのっていました。白エビはねっとりと甘く、サザエとたこぶつのいい食感でうまみもあって美味しく、しまあじとイサキも美味しかったです。
ひとくち生ビールと日本酒を飲みながら、これらをつまんで待っていると毛ガニが出てきました。捌いてあるので手が汚れません。
加賀れんこんまんじゅうは熱々の餡にくるまれた滋味あふれるレンコンで、なるほどお勧めの逸品です。餡の上品な出汁との相性も抜群です。
いや~、酒がすすみます。(笑い)
こちらもおすすめだということで、「庄川産若鮎も塩焼(1,000円)」もお願いしました。一人前は3尾ですが、2人なので4尾焼いてもらいました。鮎の季節です。いいですね~!もちろん、じっくり焼いていますので頭からガブリです。ワタの苦みも心地よいですよ。
これは「加賀太きゅうり土佐煮(850円)」です。加賀太きゅうりと小えびがミルフィーユのようなタワーになっています。ビジュアル的にも面白いです。味もかつお節そのものと、かつおの出汁が効いていますが、比較的浅く煮てあるので加賀太きゅうりそのものの食感もいい感じで楽しめます。
あと、先ほども書きましたが、アルバイトが遅くなったので、少し料理が出てくるのが遅くなったということで、お詫びに出された「豆腐の味噌漬け」です。
福岡の「三井の寿」久しぶりです。高知の「美丈夫」山口の「雁木(がんぎ)」は初めて飲むかな?
これらを飲み食いして、締めて一人5,700円ほどでした。とれも満足度が高いお店です。
いま金沢でも注目の若手料理人の一人です。おすすめですよ!
旬房 さかい
石川県金沢市木倉町6-8
TEL 076-221-3911
17:30~23:00
日曜休
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