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2015/07/01

金沢主計町「嗜季(しき)」はa.k.aのDNAを引き継ぎセンスあふれる料理を楽しめる粋なお店

Photo昨年まで片町に「a.k.a(アーカ)」という創作料理・割烹のお店がありました。

私も10年ほど前に2度ほど行ったことがあります。

また、同じ系列で主計町に「嗜季(しき)」というお店があったのですが、昨年春にその2つのお店が合体して、元々茶屋バーというお店があったところをリニューアルして、a.k.aが主計町に移転する形で新しい「嗜季」としてスタートしています。

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3町家の落ち着いた空間で、料理長の今井さんのセンスあふれる料理を楽しめるので、オープン以来、予約の取れないお店として有名です。

お昼もやっているのですが、3,500円(税抜)からということもあって、少々敷居の高いお店になっています。ただ、その値段以上の料理を楽しめるので、決してコスパは悪くないと思います。

私たちは、前々から行こうと予約の電話をしたのですが、何れも満席でダメでした。そこで今回は百万石まつりの翌週のある意味谷間の時期に、相当前から予約を入れて臨むことにしました。

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元々茶屋バーのときから町家つくりのお店だったので、佇まいは変わりません。1階はカウンター席6席と、一つのテーブル席があります。インテリアはシックでシンプルモダンにまとめられています。

2階はお座敷になっていて、町家の風情を楽しみながら美味しい料理に舌鼓をうつことができます。

6ランチは懐石コースのみとなっていて、前日までに3つのコースを選んでおく必要があります。先ほども書きましたが我々は一番安い3,500円(税抜)にしました。その上は一気に5,500円のになるので、なかなかお昼からはそこまで贅沢できません。(ちなみに7,500円のコースもあります)

まず、暑い日だったので、のどを潤すために生ビールを頼みました。サントリーのマスターズドリームという銘柄で一杯800円もするプレミアムビールです。^^;

そして、突き出しとして3品がまず出されました。

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うすい豆の豆腐にじゅんさい、上にはウニが乗せられています。ダシが上品ですね。夏の趣です。

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こちらは、これからの季節の食材、鱧を使って高知の狼桃フルーツトマトと万願寺唐辛子を添えてあります。もちろん梅肉ソースです。

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朱塗りの皿に盛られているのは、大阪長ナスを干し貝柱の出汁で煮てあります。上には干し貝柱の粉末もかけられていて、うまみがシュンでいます。

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朱塗りの椀で出されたのは、水ナスに万寿貝(白貝)に海苔を巻いた磯部巻を、冷たい吸物仕立てにしています。上品この上ない味です。

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お造りはヒラメです。アスパラも添えられていました。かけられていたソースが良かったのですが何だったか忘れました。^^;

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この後、軽く炙った赤いかの握りが出され、

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そして天ぷらに移ります。能登の岩のり、ゴールドラッシュという種類のトウモロコシ、ホワイトアスパラなど、粋な素材ばかりでした。サクッとした揚げたての美味しさで、具のジューシーさが際立っていました。

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こちらは鴨ロースに、同じく鴨で煮た煮玉子です。

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ただ私は肉が苦手だとあらかじめ伝えてあったので、こちらの炙りのど黒の握りが出されました。

のど黒美味しいです。もっと食べたかったです。^^;

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酢物は能登岩もずくです。

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そして締めのご飯はご覧の土鍋で一釜ずつ炊きあげる枝豆ご飯でした。

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艶っぽく色鮮やかな枝豆の緑が食欲をそそらせてくれます。

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お味噌汁と香の物も付いてきます。

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食後には料理長の今井さんが自ら立ててくれる抹茶と、小松の松葉屋さんの銘菓「月よみ山路」の姫くるみの蒸し羊羹です。

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少量ずつ多くの種類を楽しめるのは、とても私好みです。そして感心したのは、仕事の素早さと的確さです。

この日は、2階に10名以上の団体客が入っているようで、1階の4名とあわせて同じ時間帯で料理を出していたのですが、ほぼ今井さん一人が主要な仕事をやっていて、それでいて極端な待ち時間がなく出される料理の数々、素晴らしいですね。

仕込み作業の秀逸なことと、事前の段取りの素晴らしさがなせるワザだと思いました。

京都で修業されているようで、料理の見た目も大切にされています。

機会があれば夜にも楽しみたいお店でした。ご馳走様でした。

嗜季(しき)
石川県金沢市主計町2-10
TEL 076-282-9840
11:30~13:00(L.O.)
17:30~24:00

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