金沢市六枚「町家懐石 六花」は旬の食材を使い上質の器で楽しませてくれるお店でした
金沢に行っても、あまり六枚の交差点あたりを通ることはありません。
私が金沢に行く時に利用する金沢駅から、観光地や繁華街に向かう通り沿いではないからです。
もちろん、今日紹介する「町家懐石 六花」は、テレビや雑誌などでも取り上げられているので知ってはいました。
建屋は昔は旧酒蔵だったところで、その面影はお店の2階の軒先に吊り下げられている造り酒屋の証「杉玉(酒林)」に残っています。
オーナーは嵐山吉兆の料理長もされていた方で、腕前は折り紙付なのです。さらには料理だけではなく、お店の室礼や器類も「おもてなし」の心が一杯詰まっていました。
ということで、初訪問の今回はお昼のランチでお邪魔しました。中に入るとカウンター席に通されました。
ランチと言っても4,000円と6,000円の2つのコースのみの高価格設定のお店です。なかなかしょっちゅう行けるわけではありませんね。
とりあえず、新幹線開業で混雑が予想されたため、1か月ほど前に予約を入れましたが、その時にどちらのコースにするか聞かれたため、初回だったのでベーシックな4,000円のコースでお願いしました。
結論を先に書きますと、満足度いっぱいのコースだったと思います。さすが、嵐山吉兆の料理長まで務められた方です。
4,000円のコースには、それほど値段の張る食材は使われていないのですが、季節の山菜をうまく使っていたり、他の食材とダシとの相性が素晴らしかったですね。
まずは、春キャベツと梅貝のヌタ、山菜の白和え、新竹の子と椎茸が出されます。
椀物は「フキノトウの真丈」で、ほんのりとした苦みとダシのうまさが舌にダイレクトに沁みます。
焼き物と揚げ物がミックスで出されたのは「サワラの玄米あげ、玉ねぎのすり流し」です。
蒸し物は「かぶらむし」でした。餡が良かったですね。中に入っている竹の子の食感と相まっていい塩梅でした。
これがまたいい味の炊き込みご飯で、お代わりを3杯。二人で全部平らげてしまいました。
デザートは富山の酒蔵「満寿泉」の大吟醸の酒粕で作られたジュレです。これは変わっていますね。
器類には輪島塗や九谷焼の作家ものがさりげなく使われています。
湯飲み茶わんは大樋焼でした。
何とも贅沢な気分を味わえるお店ですね。次回は夜に行きたいと思います。
町家懐石 六花
石川県金沢市六枚町2-7
TEL 076-221-6166
11:30~15:00(L.O.13:30)
17:30~22:00(L.O20:30)
水曜日、火曜日(不定休)
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