一週間有効(500円)のこまつミュージアムパスポートで巡る小松市内の美術館・博物館
小松市にもいろいろな美術館や博物館が市内に点在しています。
都市の規模からも、そんなに大きな施設があるわけではないのですが、見所もたくさんありますよ!
さて、少し前にたまたま花見に芦城公園に行った折に、宮本三郎美術館で山本容子さんの展示会「アリス!2つのワンダーランド」を妻が見たいというので行きました。
その時に、こまつミュージアムパスポートという500円で一週間有効で、市内の8つの美術館や博物館が自由に見ることができるチケットがあることを知り、山本容子展の入場料が500円ということで、どうせならとそちらにしました。
ちなみに、宮本三郎美術館は、私のブログでも何度か紹介していますが、蔵をうまく使った設計で、私の知人でもあります八尾廣さん(八尾廣建築計画事務所代表)、大野高志さん(大野高志アトリエ一級建築士事務所代表)、そして角倉剛さん(角倉剛建築設計事務所代表)の、当時の3名ユニットの作品でもあります。
なお、山本容子さんの展示会「アリス!2つのワンダーランド」は現在はやっていません。
小松市立宮本三郎美術館
石川県小松市小馬出町5番地
TEL 0761-20-3600
9:00~17:00(入館は16:30まで)
年末年始(12/29~1/3)以外は無休
展示替えなどによる臨時休館日あり
で、買ったからには貧乏根性丸出しで、他の施設も見なければ損!と、これまでに紹介したことがない施設を中心にまわって見ることにしたのです。
私が購入したのは1週間券(500円)です。また1年間券(1,500円)の設定もありました。
ちなみに対象施設は以下の通りです。
市立博物館、本陣記念美術館、錦窯展示館、宮本三郎美術館、宮本三郎ふるさと館、石川県立尾小屋鉱山資料館、小松市埋蔵文化財センター、勧進帳ものがたり館、河田山古墳群史跡資料館、登窯展示館
上記の施設で5か所のスタンプを集めれば、記念グッズがもらえます。
私は今日紹介の5か所の施設をまわり、カブッキーのしおりを頂きました。これ以外にも何種類か選べるのがうれしいです。
で、私が行ったのは、前述の宮本三郎美術館で山本容子さんの展示会「アリス!2つのワンダーランド」を見てから、近くにある市立博物館を本当に久しぶりに行ってみました。
小松市の古代からの歴史を手短にするにはいい施設なのですが、いかんせん2階のフロアのみの展示なので、ものの30分ほどあれば見ることができます。
この博物館が狭いからなのかどうかはわかりませんが、先ほどの対象施設も美術館系を除き博物館の範疇の施設が分散しています。もっとも、その場にあることの必然性がある施設が多いのも事実ですが、なかなかわざわざ見てまわる市民も少ないのではないかと思ってしまいました。
そして向かったのは、大文字町にある錦窯展示館です。
ここは、人間国宝だった三代徳田八十吉氏(故人)の生家だったところを市が保存のために買い上げて改装、展示施設としたものです。
上絵付け用の窯の錦窯などがあり、初代から三代までが、こちらの陶房で制作を行っていました。
古九谷などの展示もあり、一度見られたらいいと思います。
小松市立錦窯展示館
石川県小松市大文字町95番地1
TEL 0761-23-2668
9:00~17:00(入館は16:30まで)
祝日の翌日、月曜休館
年末年始(12/29~1/3)休館
展示替えなどによる臨時休館日あり
翌日に行ったのは、小松市八幡の登窯展示館です。
ここは九谷焼の小松における産地、八幡地区最後の登窯で連房式登窯が保存されています。
この八幡地区は九谷焼でも、床の間に飾るような置物を作る産地として栄えてきましたが、近年は床の間を持つ家も少なくなって、結果的に産地として衰退してきました。
いまでも登窯展示館の隣には、浅蔵五十吉氏の工房があったり、近くに県の工業試験場九谷焼技術センターが置かれています。
これは、つい最近まで九谷焼の陶石の採石場としては、この近くの花坂という地区のものがほぼ100%だったからなのです。
しかしながら、資源には枯渇問題が付きまとうことも事実で、いま岐阜県の美濃などからも材料の陶石を運んで来たり、前出の九谷焼技術センターでは、白山市の河合地区の石を使っての研究などが行われています。
小松市立 登窯展示館
石川県小松市八幡己20-2
TEL 0761-47-2898
9:00~17:00
月曜休館(祝日の場合はその翌日)
祝日の翌日
12月29日~1月3日
展示替えなどによる臨時休館日あり
最後に紹介するのは安宅関にあります「勧進帳ものがたり館」です。
こまつ芸術劇場「うらら」で上演された「勧進帳」のダイジェスト映像なども観ることができますよ。主演の弁慶はもちろん、故市川團十郎さんです。それに富樫は2月に永眠された故坂東三津五郎さんでした。
あと、地元安宅町の昔の生活や風景、北前船で栄えた安宅の歴史など紹介するコーナーなどもあります。
勧進帳ものがたり館
石川県小松市安宅町タ140-4
TEL 0761-21-6734
9:00~17:00
水曜休館
12月29日~1月3日
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- ラ・フォル・ジュルネ金沢2016「ナチュール-自然と音楽」椿姫「九谷焼開窯360年記念-小松九谷焼と徳田家四代展」他(2016.05.06)
- 柿木畠「カフェ&ギャラリー ミュゼ」は緑とアートに囲まれた空間でお茶タイム&「モノトヒト」最終章(2016.01.11)
- 長谷川章さんの新しい試み「ΔKΔ(DK-Dining)」アートダイニングトライアルイベント開催(2015.12.20)
- 師走の金沢も冬支度が完了!?長町武家屋敷跡の薦掛け(こもがけ),石川県インテリアデザイン協会展「non daily」,21美金沢美大展&イルミネーション(2015.12.06)
- 初体験清澄白河駅界隈散策「東京都現代美術館」東京アートミーティングⅥ「清澄庭園」「深川江戸資料館」(2015.11.16)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 5月未公開編「芦城公園」「お旅まつり」加賀市大聖寺のパン屋さん「ブロンディ(Blondi)」(2016.06.27)
- 今年曳山子供歌舞伎の上演から250年の節目を迎える小松「お旅まつり」が開催されます(2016.05.11)
- GWの中間は福井北部をドライブ「浅倉氏遺跡資料館」「復原町並」「永平寺」「谷口屋」の竹田の油揚げ(2016.05.04)
- ラ・フォル・ジュルネ金沢2016「ナチュール-自然と音楽」椿姫「九谷焼開窯360年記念-小松九谷焼と徳田家四代展」他(2016.05.06)
- 加賀市山中温泉の山奥散策「石川県県民の森」杉水重伝建地区「赤瓦・煙出し民具資料館」「古九谷窯跡」(2016.05.01)
「 石川の美術館」カテゴリの記事
- いしかわ赤レンガミュージアム「D-K デジタル掛け軸」と立秋の金沢のイベント&「北大路魯山人展」(2015.08.09)
- 梅雨入り前の金沢散策は東山「ギャラリー椋(ムク)」「福光屋 ひがし」「久りゅう 東山」と「尾崎神社」「金沢21世紀美術館」(2015.06.24)
- 金沢で歴史とアートを楽しんできました「石川県立歴史博物館」「石川県立美術館」「金沢21世紀美術館」(2015.04.27)
- 3月未公開編「金澤笹寿しプレミアム」「とり野菜みそカップ麺」「金沢21世紀美術館」山中温泉「山海堂」(2015.04.30)
- 一週間有効(500円)のこまつミュージアムパスポートで巡る小松市内の美術館・博物館(2015.04.24)
コメント