町家を改装した「和かふぇぎゃるり 安穏(あんのん)」は昼はギャラリー&カフェ、夜はおばんざいで一杯
小松市にも昔ながらの町屋(住まいの場合は町家と表記)づくりの古民家が多く存在しています。
金沢のように集積してないのが残念なところではありますが、市街中心部を歩くと「こまつ町家認定」の木札が掲げられている民家や商店を多く見かけることができます。
現在、小松市では約1,100軒の伝統的な建築様式を持つ「こまつ町家」が存在していますが、小松の町家の特徴は、市街地が昭和の初期に二度の大火に見舞われたために同時期に建てられた町家が多く、屋根は切妻平入りの構造で通りに面して格子戸が作られています。また、大火に見舞われた経験から、各家々に袖壁を設けていることなどがあげられます。
ちなみにこの袖壁のことを「うだつ」ともいいますが、「うだつがあがらない」という言葉はここから来ています。「うだつ」を設けるにはそれなりの財力がなければ出来なかったからです。
さて、今日紹介します「和かふぇぎゃるり 安穏」も、その町家を全面的に改装していて、平成25年度に「小松市まちなみ景観補助事業」として認定を受けています。
この認定を受けると最大500万円まで補助が出るのです。もっとも、500万円は大きな補助ですが、築年数が80年以上経過している改装するだけでもそれ以上大幅にかかりますが。
一昨年、昨年紹介しました大文字町の「町屋ダイニング がじゅまる」や「町屋ばる 山水悠」などもそうで、小松のまちなかにこの手のお店が増えてくるのはうれしいですね。
女性オーナーの山岸さんは埼玉県川越市出身ですが、縁あって小松市に移り住んで小松の街の良さを知ってから、小松で商売をはじめられたそうです。
意外と小松に生まれ育った我々よりも、県外から移ってこられた方のほうが小松の良さをわかっているのかもしれません。
「和かふぇぎゃるり 安穏」は、昼はギャラリー&カフェ、夜はおばんざいを肴に酒を飲むことが出来るお店です。今回、私は休日のお昼にお邪魔しました。
店名が「安穏(あんのん)」。1970年代中期から1980年代にかけて流行したアンノン世代の方なのでしょうか??
内部は昔居間だったところは天井の吹き抜けが高いですね。小松の町家は金沢の町家に比べて天井が高いのも特徴の一つです。
土間のところのテーブル席に我々は座りましたが、格子越しに眺める外の景色が柔らかく感じます。
壁面はミニギャラリーとして使えるように棚が設置されていました。時々作家さんの作品が展示されるようですが、この日は何もなかったです。
さてランチは、日替わりランチ、安穏カレー、鮭チャーハンの3種類でどれも800円でした。
日替わりランチは肉か魚、その日によって違うようです。この日は魚でしたので私は日替わりランチを頼みました。魚は赤魚か鯖の2つよりチョイス出来ましたので赤魚をお願いしました。
ご飯は白米か、+50円で雑穀米も選ぶことが出来ます。この日、雑穀米は人気があって私が頼んだが量が足りないので半分だけになってしまいました。^^;
赤魚は大きめのサイズで食べ応えがありましたし、他に小鉢が2つ付いていました。
こちらは私の苦手な肉系でした。^^;このあたりは夜にはおばんざいとしてカウンターに並ぶのかな?
一緒に行った妻が頼んだのは、安穏カレーです。ライスとパスタが選べます。
小松特産のトマトとショウガがたっぷり使われたヘルシーカレーで、私も一口食べましたが、トマトのほどよい酸味とショウガのピリッとした辛味のバランスがいいカレーでした。
カレーにはみそ汁ではなくスープが付きますが、具はみそ汁と同じでした。
食後の飲み物はランチを食べたお客は半額になります。
これらをセットで二人で2,000円。飲み物付ランチとしてはちょうどいい値段だと思います。
「町屋ばる 山水悠」もそうでしたが、こちらのお店も女性の方が頑張っています。小松の男性も負けてはいられませんね。夜にも行きたいお店でした。
和かふぇぎゃるり 安穏
石川県小松市西町43番地
TEL 0761-22-8802
10:00~15:00
18:00~23:00
不定休(Facebookで毎日お知らせあり)
| 固定リンク
« 小腹が空いたとき東京新橋の立ち食いうどんの人気店「おにやんま 新橋店」でサクッと食べる | トップページ | 昔懐かしい昭和の味ナポリタンを楽しめる新橋駅前ビル「カフェテラス ポンヌフ(Pont Neuf)」 »
「 石川グルメ(居酒屋)」カテゴリの記事
- 小松駅前「大阪屋台居酒屋 満マル 小松店」は大阪名物の串かつを気軽に楽しめるお店(2016.06.13)
- 小松末広町「食菜酒房 海都 本店」で久しぶりの宴会コース「グレードUPコース」(2016.04.20)
- 小松の郊外にある「肴屋 さんぱち」は店名の通り380円の肴でとてもお得な居酒屋でした(2016.02.06)
- 金沢安江町「炭魚酒葉(すみさかなさかな)わなか」は柿の木畠「いたる」のDNAを継承(2016.01.04)
- シックな内装とジャズを聴きながら楽しむお店,小松大和町「炉端ダイニング いまどき」はとてもリーズナブル(2015.09.18)
「 石川グルメ(カフェ)」カテゴリの記事
- 金沢市竪町「DK art cafe」は小松の長谷川章さんのデジタル掛け軸dkをフューチャーしたカフェ(2016.07.02)
- 小松市末広体育館近くのカフェ「デュ・オール」で野菜たっぷりサラダが付いたランチ(2016.07.05)
- 小松長谷町「Uraniwa Coffee cocachi(コカチ)」は天気のいい日曜日のみオープンの貴重なカフェ(2016.06.19)
- 小松市大領中町に4月にオープンした「CAFE CERCLE(カフェ セルクル)」でまったりランチ(2016.05.05)
- 小松桜木町「珈琲屋 ジャマイカ」は朝早くから営業。ランチメニューも人気のお店(2016.05.12)
コメント