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2015/01/30

北陸新幹線金沢延伸後の小松市の未来を考える(食と観光を中心に)その3「場と食の組み合わせ」

前回、小松に残る料亭や酒蔵を活用しての「食」のイベントなどやったらどうでしょうか?ということを書きました

少し前のお話になりますが、参考になりそうな事例を書きたいと思います。なお、この内容は私の独断と偏見かもしれませんので、そのあたりはご容赦を。

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平成14年に小松の料亭「小六庵」で「小松の夜を楽しむ会」という催しが開かれました。

Yoshimura

これは小松の中心商店街の有志が主体となって行われたのですが、上方舞の吉村桂充さんをお迎えし「上方舞の夕べ」と題してお茶とお菓子を味わいながら、優雅な舞を見学したのです。

私も参加させていただきましたが、広間には多くの人が訪れていました。ちなみに、この会は本光寺などでも開催されていました。小松にはお寺も多くありますよね。会場としても面白いと思いませんか?

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お次は、小松の造り酒屋「東酒造」で毎年開催されていた会についても触れたいと思います。

これは、新酒を絞り始める「あらばしり」の季節と、夏を越して貯蔵タンクの呑み口を開けて、中の酒の品質検査を行う「呑み切り」のときに開催されていました。

Photo_3

上の写真のときの会では、能楽師で金春流シテ方の櫻間右陣さん(現櫻間家 第21代当主)に来ていただき、狭い場所でしたが舞をご披露していただきました。

この時も、日本全国から東酒造さんに入りきらないほどの方々が全国各地から訪れたのです。

知的好奇心に飢えている人はいっぱいいますし、美味しい食べ物に興味を持っている人も多いのです。その組み合わせだったら、わざわざ小松まで来てくれる人もいるのではないでしょうか?

そうそう!北陸新幹線開業後の小松空港を活用するためにも、JALやANAに協賛してもらったり、パック旅行として料金を安くしてもらったらどうでしょうか?乗客を増やしてほしいのは両社もおなじでしょうね。

お隣の加賀市では「加賀市ブランド推進協議会」が、昨年、私の知人のフードコーティネーターのつぐまたかこさんも絡んでいますが、道場六三郎さんや世界的料理人の成澤由浩さんなどと坂網猟で捕った鴨のブランド化に取り組んでいます。

加賀市は前市長が、このあたりの取り組みに熱心だったようですが、昨年、市長が変わってからはどうなったのでしょうか?

ブランドはレベルを平準化することではなく、いかにキラリと光るものを見せるかにかかっていると思います。全体的な質の向上も大事ですが、ナンバー1を作り出すことなのです。

加賀市の鴨の例で言いますと、ブランドの核となる坂網猟で捕れる鴨は年に200~400羽です。とても需要を満たす量ではありません。しかし、そのトップブランドが光れば光るほど、わざわざ加賀市までそれを食べに足を運ぶのです。

小松も、そのような「食」のブランド化の取組を並行して行わないと取り残されると思います。

たとえば小松では一部料亭やレストランの有志の方々が「こまつ地美絵」という形で、冬のジビエ料理を核にして広めようとしています。このようなことを民間主体で行うことは大変すばらしいと思います。

私もこのような取り組みは行政が金を出して、中央の企画会社がかんでイベントとしてやるのではなく、市民参加でやるのが理想だとは思いますが、現実はなかなか難しいと思います。

またこれは、ジビエという料理を周辺地域で広めようという意図が主で、全国からお客さんを呼び込もうということではないのだろうと思います。ジビエという私は残念ながら肉、特にジビエが苦手なので食べに行ったことがないのでこれ以上は書きませんが、他の地域、とくに観光客を呼び込もうとすると、その中でも差別化されたトップブランドがないと呼び込めません。

当然、そんな簡単なことではないと思いますし、まずはネタが必要です。そして、そのネタを広める工夫の一つとして、先ほど書きました「場と食の組み合わせ」などが重要で、この2つが揃って初めてなし得ることではないでしょうか?

今日のところはこの辺で。次回は「食材と料理としての個性」について書いてみたいと思います。

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