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2014/09/08

金沢市指定文化財で庭園が見どころの「辻家庭園」「寺島蔵人邸」+彦三緑地

金沢市は先の大戦でも爆弾を落とされなかったこと。そしてこれまで大きな地震にも遭遇しなかったこともあって、昔からの古い建物が数多く残っている。

これまで私のブログでもいろいろ紹介してきたが、今日は、過去に書いたことがない庭園が見どころの文化財2か所を紹介したい。
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まずは「辻家庭園」。ここは加賀藩家老だった横山男爵によって別荘兼迎賓館の庭園として明治時代の末から大正時代の初期に造られた庭園。いまのお金に換算して40億といわれる大金を投じて作られた庭である。
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横山家は小松の尾小屋鉱山での銅の産出により大正初期に「北陸の鉱山王」として知られたところで、莫大な財を成していたのだが、昭和以降は経営も徐々に傾き始め、昭和22年にお隣の辻家に庭が譲られて今に至っている。
その間、ずっと一般公開されていなかったが、昨年12月に100年の沈黙をやぶり一般公開されるようになった。
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庭園は京都の庭師、七代目小川治兵衛が手掛けた日本庭園で、寺町台地という地形をうまく使った造りで医王山や犀川、それに金沢市街が一望できるようになっている。
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そして辻邸は、建物は釘が一本も使われておらず、使われている材料も当時の最高のもので建てられているそうだ。
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壁の群青の色も素晴らしい!
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見学はお昼は抹茶と和菓子がついて1,000円。夜は一日一組の完全予約で懐石料理を楽しむことができる。また、結婚式場が併設されていて、土日などは結婚式があるとせっかくの庭園に出られなかったりするので事前確認したほうがいいだろう?
辻家庭園
石川県金沢市寺町1-8-48
TEL 050-5872-8653)予約専用)
076-201-1124(問い合わせ専用)
茶寮(庭園及び歴史的建造物見学)
夏期 10:00~18:00
冬期 10:00~17:00
※土日祝日は営業時間が異る
懐石料理
19:00~(完全ご予約制)
第2水曜休
お次は寺島蔵人邸である。こちらは平成6年に金沢市指定文化財となった。
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金沢城大手門からほど近い場所にあり、このあたりは中級武士が多く居を構えていたところ。当時の中級武士の暮らしぶりを垣間見ることができる。
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大人一人300円を払って中に入るとボランティアのかたが詳しく説明をしてくれる。
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居間の床の間の柱がないのは、家に敵が入った時に槍や刀が使いやすいようになっているとのこと。
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こちらは茶室。寺島蔵人邸でも追加料金でお抹茶を楽しむことができる。
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寺島家は庭園も見どころで、池は水のない枯池の池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の庭園で、春はドウダンツツジの開花、秋には紅葉が見事なようである。
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寺島蔵人は藩士としては不遇の生涯を終えているが、芸術分野では才覚を持ち、山水画の作品が多く残されており、邸内でも画材や調度品などとともに一部公開されている。
寺島蔵人邸
金沢市大手町10番3号
TEL 076-224-2789
9:30~17:00
(入館は16:30まで)
最後におまけで紹介するのは彦三緑地。
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ここは加賀藩の6代藩主 前田吉徳から藩士 遠田自省拝領したといわれるツツジ(遠田のつつじ)が残る日本庭園風の緑地である。
あまり観光客が通る場所ではないが、ツツジの開花時期には多くの市民が訪れる場所である。

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