
そのすぐそばに、こんないいお店があったとは知らなかった。
場所は谷町5丁目から大阪府立成人病センターに移動。そして少し南に入った銅座公園の向かいにある。宿泊ホテルが谷町4丁目だったこともあり行ってみることにした。
ミシュラン一つ星のお店ということは当然のことで事前予約は必須だと思い、約一ヵ月半ほど前に予約を入れて万全の体制で臨む。案の定、当日も何組かフリーのお客さんが来たが全部断られていた。
カウンター席が12席ほど?テーブル席が一つの比較的小さなお店をご主人と奥さま、そして男性が他に一人の3人で切り盛りしている。
あとで調べたら、予約のときに「日本酒のお店ですが大丈夫ですか?」のように言われるとのことだったが、確かに言われたような気がする。
ご主人は日本酒の名店「山中酒の店」の直営店「まゆのあな」で店長をされたあと独立して「味酒 かむなび」をオープン。「山中酒の店」出身の方は、独立されてから日本酒をウリにしたお店を経営されているかたが多い。私のブログでも本町の
「日本酒餐昧うつつよ」や、南船場の
「燗の美穂」などもそうである。
我々はカウンター席に座り、品書きを見ていると、「今日は20時までにお客様が集中しているのでお料理は速めに注文していだけると、あまり待たせずにすみます」と言われ、何品かを最初にオーダーした。
確かにその通りで、料理はほぼご主人が一人で作っている関係もあり、出てくるまで時間がかかった。
私たちはすぐに出る品ということで、こちらの「塩豆(400円)」も頼んだ。ひよこ豆、トラ豆、くらかけ豆、ダイフク豆、青大豆、煎り金時など8種類ほどの豆を塩だけの味付けで蒸しあげている。これがイケルのだ。塩だけのシンプルな味付けだが、豆の持つ味そのものを引き立てくれている。
この日は蒸し暑かったので、最初は日本酒ではなくハートランドを頼んだのだが、ビールにも合う。
そしてこちらはお通し。
このあと、最初にお造りの盛り合わせが出されるのだが、少し待つこととなる。
お造りの盛り合わせは長崎産のメイチ鯛、高知の金目鯛のきずし、泉州の真だこ、淡輪の鱧の4種類。金目鯛のきずしというのも珍しいし、鱧は骨切りせずに一本一本手間暇かけて骨抜きした鱧だった。メイチ鯛もねっとりと舌に絡みつく甘みがり、たこもかめばかむほど旨みが出てくる。

このあともしばらく次の料理が出されるのを待っていると、ご主人が「朝採れのオクラがまだ届かない」と言っている。(^^;;
でも、これが待った甲斐があった。おくらがお店に届き、ご主人が中を見せてくれた。見ただけで瑞々しさが違うのがわかるほどで、直感的に美味しいだろう?と思った。
これをシンプルに焼くのだが、食感といい、養分がそのまま口の中に解け出る感じ。美味しい!朝採れにこだわるわけだ。
こちらは「小海老のつくねと早松の蒸し煮(1,600円)」。松茸はもちろん今シーズン初。
メキシコ産だそうだ。香りはそれほどでもないが確かに松茸の香りだ。また小海老のつくねというのも珍しいが海老のかまぼことも違ってダイレクトに味が広がる。
「土佐金目鯛兜と新生ネギ煮付け(1,000円)」は、金目鯛という煮物には最適な魚を使ったおいしい煮付け。上品な脂が最高。ネギの甘みもいい。
酒は、ビールのあとは石川県羽咋の遊穂を頼んだ。我々が石川県から来たことを伝えると男性店員の方が「私も白山市出身です」と話してくれた。
そして、ご主人の祖母も現在石川県にお住まいで、ご夫婦で毎年石川県に行かれているそう。何と!こちらのお店の方全員が石川県に関係がある方ばかり。素晴らしい!(笑い)
そういえば、酒や食材、調味料も石川県産が多く使われている。うれしいではないか!?
ちなみに「遊穂」の御祖酒造の杜氏は、杜氏四天王の農口杜氏の愛弟子だった横道さん。彼は大阪出身で、公務員だったちょっと変わった経歴を持っている。
飲んだのは「純米吟醸 山田錦・美山錦」。上品でバランスのいい日本酒で料理の味を引き立てる味。
こちらは「ゆうほのゆうき」山おろし純米無濾過生酒。これぞ農口さんの技を伝承している味で適度な酸味でコクもある。最後のほうに食べた煮物のような濃い味の料理にあう。
ほかにも日本酒も頼んで以上締めて一人6千円強。
最後に加賀棒茶と自家製のお茶菓子を出してくれた。これまた私の地元の棒茶でうれしいいではないか!
料理が出されるまで少し時間がかかるが、待つ価値がある料理の数々。それに待っている間に美味しい日本酒を飲んでいれば時間も忘れる。
ミシュランで星を取っていることが納得できるお店だと思う。再訪したい一軒である。
味酒 かむなび
大阪市中央区内久宝寺町2-7-12
TEL 06-6765-0930
17:30~23:00
月曜休
この記事が気に入ってくださったら下記をクリックお願いします。


最近のコメント