金沢別院通り「日々魚数寄(ひびさかなずき) 東木(とうぼく)」地元の旬の食材にこだわりのお店でランチ
お店の前の名前は「魚菜屋 別院通り店」。そのときはチェーン店だったが、昨年9月に独立されて、同じ場所でお店の内外装はそのままで、のれんのみ替えて営業している。
「魚菜屋」自体は金沢駅周辺に店舗があり、能登の魚介をウリにしているお店のようだが、店内にはそのときの名残りの額など飾られている。
この日は金沢百万石祭りの日。ランチを食べに行ってきたのだが、5月のGW時、飛び込みで行ったときに予約客で満席だったため入ることが出来なかったことがあった。今回、リベンジということで3週間ほど前に予約を入れて出かけてきた。
ちょうど客が居なかったので、カウンター席でご主人と話をすることができたのだが、お聞きすると、使う食器や食材などでチェーン店だと色々制約があり、こだわりたいという思いで独立させてもらったそうである。
店内はこじんまりとしていて、カウンター席4席とテーブル席が6席の小さなお店。「新鮮な地元の魚と野菜を使い、体にいいものを」をモットーに、地元の食材、それも魚と野菜にこだわった体にいい料理を食べさせてくれる。
ランチメニューは「魚数寄(さかなずき)ランチ(880円)」「お刺身数寄ランチ(1,780円)」「地魚海鮮丼(1,800円)」「鮨ランチ(2,100円)」「のど黒蒸し寿し膳(2,100円)」の5種類。
「予約時、もしくは前日までに何を食べるか伝えてもらうほうが、待たせせずに出せます」ということだった。
そこで我々は、海鮮丼や鮨は他のお店でも食べられそうだったので、一番リーズナブルな「魚数寄ランチ」と一番お高い「のど黒蒸し寿し膳」を妻と二人でシェアすることにした。
なぜ事前に!とお願いされたのか?出されるのを待つ間、カウンター越しに調理の様子を見ていて、その理由がわかった。注文した2つとも、実に多くの種類の品が並ぶのである。
880円の「魚数寄ランチ」ですら、お刺身等8品の小鉢が膳に並ぶのである(前は10品!)。この膳に中に日本料理の基本が詰まっている。
小さいながら、刺身も付いてくる。玉子焼きは最初の客だったから出来上がりの熱々を食べることができた。豆腐も美味しかった。
こちらは別皿で出された海老の唐揚げ。これらはすべてその場で調理されて出されるので、出来立てを食べることが出来る。880円のランチでも手抜きナシなのだ。なので事前予約がBESTなのだ。
ちなみに一番安いランチでも、ご飯は釜炊きで味噌汁ともにお変わり自由!うれしいではないか!?
もう一つの「のど黒蒸し寿し膳」は、その名の通り、のど黒を使った蒸し寿しと新鮮な魚介の膳で全9品付いてくる。
「魚数寄ランチ」の品と少しラップはしているが、刺身の品数とクオリティがあがり、焼物はのど黒になっている。
そしてこちらが「のど黒蒸し寿し膳」のメインである、のど黒を使った蒸し寿しとお味噌汁。
ふたを開けると、上品な酢飯の香りが漂ってくる。当然、蒸し器からそのまま出されるので湯気が立ち上り、ご飯も出来立て熱々。とても美味しい。
2,100円という値段は少し高めだが、それ以上の価値があるランチで超お勧め。なぜ、こんな値段で可能かをお聞きしたが、夜のコースの食材で出さないところを使ったり工夫しているそうであるが、何れにせよ原価率は相当高いだろう?
お店の名前でもわかる通り、魚好きの人なら必ず満足するはず。新鮮な食材と丁寧な仕事。必ず夜にもお邪魔したい!と思わせてくれるお店である。
日々魚数寄 東木
石川県金沢市此花町1-6
TEL 076-224-4266
050-5869-1992(予約専用)
11:30~14:00(L.O.13:30)
18:00~22:30(L.O.22:00)
水曜休
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