小松の人気鮨店「すし処 まる。」は地元の獲れたてのネタを楽しめるお店
小松の市街地にある鮨店で江戸前、つまりは一仕事してある鮨を食べさせてくれるお店が少なくなった。
ご存知「志の助」は金沢に移転。「鮨道 あら屋」も閉店してしまった。
そのため、私も鮨が食べたくなったら金沢に出かけて食べることが多くなってきた今日この頃である。
もちろん、小松には他にも美味しい鮨を食べさせてくれるところは色々あると思うが、そんな中、現時点では私の中では、今日紹介する「すし処 まる。」がコスパ的にも上位に位置する鮨店である。
「すし処 まる。」の特徴はネタが新鮮で、かつ高級な素材でも比較的リーズナブルな値段で食べさせてくれるところが素晴らしい。
前回お邪魔したのが一昨年の夏だったので久しぶりの訪問となる。
ご主人は、小松や金沢で修業されてから、この地でお店を出したのだが、オープン当初から人気店となり今日に至っている。
この日は帰省していた息子と家族4名でお邪魔した。
突き出しのジャコおろしと生ビール。
このあとは、とりあえず刺身を見繕って出してもらうことにした。
今日輪島で獲れたというブリ、タイ、梅貝、さより、マグロ、ヒラメ。ブリはプリンプリンで上品な脂がのった品であった。他のネタも美味しい。
最後に出されたのは、ガスエビ。頭と皮をはがれて出されたのだが、目の前でまだピクンピクンと動くほどの活きの良さ。当然身も弾力抜群で尻尾から身が離れない。
ガスエビの頭は焼いて出してくれたが、香ばしくて日本酒にあう。
ちなみに生ビールの後頼んだ日本酒は「神泉 大吟醸」。竹の徳利とお猪口で飲ませてくれる。
アスパラも焼いてもらった。能登の塩で食べる。これから美味しい季節である。
焼物が続くが、昆布の上で焼かれたフグの白子。昆布の旨みを吸い込んだ白子がクリーミーで、口の中で昆布の香りと旨みが広がる。
こちらは「浜煎り」という私も初耳の料理法で、新鮮なものでないとダメなんだそうだが、つまりは加賀市から福井県三国町にかけての漁師町の小魚の食べ方で、主にメギスなどをシンプルに海水と同じくらいの塩水で煮るだけの料理法なのだそうだ。
本来、漁師が漁に出た際、船上で調理し手軽に食べていた漁師料理である。
素材は素ガレイ、つまり水ガレイとも呼ばれる煮物に適したカレイ。塩以外は柚子皮のみの味付けで、素材の旨みをシンプルに味わう料理で、確かに味は淡白だが本当に新鮮な魚だけで出来る旨さを味わうことが出来る。
このあと握りに移る。
まず、のっけから「ノドグロの炙り」。炙ることにより旨さが凝縮されて増している。
アジは生姜醤油で。
中トロは上品な脂がのった逸品。
ブリ。
シロエビには金粉を乗せて豪華に?
これから美味しくなるアカイカ。
ウナギはリクエストで。今年は稚魚も連年よりは多く獲れるらしいが、まだまだ値段は高いので、こんなときしか食べられない。(^^;;
最後はウニ。
お味噌汁は、能登では「ギバサ」と呼ばれる「花まつも」という名前の海藻が具材だった。しっかりした食感の残る海藻で磯の香りがダイレクトに口中に広がる。
お酒も生ビールのあと日本酒4合。しそて焼酎を飲み、締めて一人7千円ほど。コスパは最初にも書いたが素晴らしい!味も満足できるので本当にお勧めのお鮨屋さんの一軒である。
すし処 まる。
石川県小松市東町56
TEL。0761-23-1003
15:00~25:00
木曜休
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