金沢木倉町「六味一滴(ろくみいってき)」は小松出身のご主人が作る粋な日本料理を愉しめるお店
金沢木倉町の「六味一滴」は、色々な方から評判をお聞きしていた。
金沢の花屋「アトリエ こすもす」の角島さんからも、六味一滴のご主人が小松出身ということもお聞きしていたので、いつか行こうと思っていた。お聞きすると、ご主人は小松の仕出し屋さんの跡取り息子なのだそうだ。修業は京都だそうだ。
行ったのは7月後半の土曜日。本当は夜に行きたかったのだが、夜は別なお店に行かないといけなかったために、結局お昼にランチを食べに行くこととした。
内装も落ち着いていて、室礼もいい。
本格的な日本料理を食べさせてくれるのだが、この手のお店は、お昼は営業していないところも多いのだが、前日までの予約が必要という条件もあるが、手軽な値段で本格的な日本料理を楽しめるのは、とてもうれしい。
ランチは3種類。「特製穴子丼御膳(1,680円)」「松華堂弁当(2,625円)」「ミニコース(3,500円)」である。
私たちは「松華堂弁当(2,625円)」を頼んだ。
さて、「松華堂弁当」。普通は「松花堂」と書くのが一般的だと思うが、「花」より「華」があるということだろうか……?
ちなみに「松花堂弁当」とは、中に十字形の仕切りがあり、縁の高いかぶせ蓋のある弁当箱を用いた弁当のことを指す。
ここは野菜にこだわり。加賀野菜もそうだが、石川県産の野菜をふんだんに使った料理を食べさせてくれる。今回もかぼちゃだけでも3種類ほど使われていた。もちろん加賀野菜「打木赤皮甘栗かぼちゃ」も入っていた。
予約を入れてあったのでメインの料理はすぐに出された。ただ、何か飲み物を飲むのかと思われていたためか、「ご飯をください」とお願いすると、ご飯とお味噌汁の出てくるのが少し時間がかかった。
刺身はマグロとアカイカ。アカイカのネットリとした食感と甘みが感じられ美味しい。刺身醤油も自家製のこだわり。
焼物はサーモン。う巻きが添えられている。
食材的には、そんなに高級なものを使っているわけではないが、サーモンも焼きの塩梅が非常にいい・
右上の炊き合わせは、海老、かぼちゃ、麩、しいたけ、えんどう豆。
右下には、小鮎の塩焼き、ちりめん山椒としし唐、オクラと打木赤皮甘栗かぼちゃ。そして、鮎の右下にあるのは「金糸瓜(きんしうり)」と金時草の酢の物。「金糸瓜」は、別名「素麺南瓜(そうめんかぼちゃ)」や「素麺瓜(そうめんうり)」とも呼ばれている。
なかなか、野菜の旨みを引き出すのが上手な方である。ランチといえども手を抜いていない姿勢は素晴らしい。
ご飯はランチ時だったこともあるかもしれないが、炊き立てで美味しい。上にはこれまた自家製のちりめん山椒がたっぷりとかけられていた。このちりめん山椒も京都で修業時代に腕を磨いたのかな?
デザートはいちぢくといちぢくのシャーベット。
コーヒーも付いてくる。
食べ終わった後、ご主人にお聞きすると、金沢では日本料理・割烹のお店は激戦であるということだったが、この内容だと十分にやっていけるのではないかと思う。今度は夜にお邪魔したいと思う。頑張って欲しいお店の一つである。
六味一滴(ろくみいってき)
石川県金沢市木倉町5-6
TEL 076-225-7016
ランチ月~土(前日までの完全予約制)
11:00~13:00(L.O.)
夜 月~土18:00~22:00(L.O.)
http://rokumi-itteki.com/index.html
(オンライン予約)
日曜休
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