北浜の日本料理の名店「花外楼」あべのハルカスダイニング店で数量限定ランチの「花小箱」
北浜の日本料理の名店「花外楼」は、いま、旧のお店(北店)が古くなり建て替え中である。
このことは、実は、あべのハルカスダイニング店に行った翌日。先日紹介した「与太呂」で鯛ごはんを食べた後に、近くだということで見に行ってわかったことである。
創業は天保年間。大阪でも老舗の名店の一つである。明治の初期に大阪会議と呼ばれる、維新の元勲たちが大阪に集まって立憲政体の樹立を約した会議が開かれたことでも有名で、「花外楼」という屋号は木戸孝允より贈られたものである。
それ以来、縁起のよい料亭としても支持されているのだ。
さて、あべのハルカスに6月にオープンした近鉄本店タワー館の14階にある「あべのハルカスダイニング」に「花外楼あべのハルカスダイニング店」はある。
店舗のデザインは「ゆたかな大地にやさしい光と風」をイメージした造りとなっていて、建て替えしている旧の北店の伝統を大切にしつつ新しい光と風を吹き込むお店としてスタート。
百貨店という場所柄、花外楼のお料理を気軽に比較的リーズナブルに楽しめる価格設定となっているようだ。
内部は明るく、ご覧のように大阪の街並みが良く見えて景色もいい。
テーブル席に、料亭としても祭事に使えるような座敷の部屋も多くある。
我々は行く前から食べるものは限定一日20個の「花小箱」と決めていた。オープンまだ一ヶ月経っていないということもあり念には念を入れ10:30頃お店に到着し一番乗りで順番待ちをした。
「花小箱」は、2,625円でご覧の少しずつ楽しめる料理の数々と、せいろ蒸しご飯、お吸い物が付いてくる。出される前は、入れ物がお弁当のようなものかと思っていたがそうではなかった。
料理は名前のように小箱に入れられた花のような感じで、色とりどり、刺身、焼物、揚げ物、酢物、煮物、蒸し物などが並べられている。だし巻きも料亭の味そのもの。一つ一つは小さいが手は抜かれていない。
刺身は鯛の昆布締めで上品な昆布の風味がいい。
せいろ蒸しご飯は、じゃこ、お新香、山椒の実。
吸い物としての椀物は、しんじょう(白身魚と昆布)、玉子豆腐、冬瓜。あくまでも薄味で上品そのもの。一番安いお弁当でも日本料理の名店として力を抜いていない。
食後のデザートは、私は桃のシャーベット。
妻はわらび餅をチョイスした。わらび餅は美味しかったようである。
「花小箱」を食べた印象として、乾燥いちぢくなんて変わった食材もあったが、この値段では、そんなに高級な食材が使われているわけではなく、まぁ、高級料亭の味と雰囲気をリーズナブルに楽しめる、いわば入門編みたいなメニューではないだろうか?
この手のお店のターゲットは少し年配の女性客。そのような女性好みのするような「花小箱」は、量は少なめで、男の私には少し物足りないが、一流料亭の味を手軽に楽しめるお店としてはお勧めできるところだと思う。
日本料理 花外楼 あべのハルカスダイニング店
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
あべのハルカス近鉄本店タワー館14F
TEL 06-6625-2368
月~日・祝11:00~23:00(L.O.21:00)
ただし月~金の昼11:00~15:00(14:00受付終了)
夜17:00~23:00(21:00受付終了)
不定休※百貨店に準じる
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