« 小松希望が丘にある小松うどんを食べられるお店「はにう食堂」 | トップページ | GW後半2「山中漆器祭」「森光子一座記念館」「九谷焼資料館」「浅蔵五十吉美術館」+平松牧場のソフトクリーム »

2013/05/15

「まずは一献!」で始まる宴は楽し!金沢片町「一献」で旬の味覚を愉しむ贅沢

なかなか奥が深いですね~!金沢の料理店は!

前に「口福よこ山」で働いていたご主人と、私も良く知る「玉響」で働いていた奥さま(女将)が片町で開いた日本料理のお店「一献」。

101

開店早々人気のお店となり、私も石川に戻ってくる前から知っていたが、何度か予約電話を入れるも一杯で、なかなか行くことができなかった。

100

お店は片町の繁華街にあるが、メイン道路から少し入ったところにある。私もあまり通らないわき道にお店があるので目立たない。つまり、そんなに一見客がふらっと入るようなお店ではないということ。

102

しかし地元の人にももちろん人気だが、遠来の客も多く、わざわざ遠くから予約して来る客も多いようだ。私たちが伺った日も私たち以外は遠くからのお客さまだった。

121

お店はカウンターだけ、8人で一杯になる小さなお店である。ご夫婦二人で切り盛りしているので、この人数ならば十分サービスも行き届くので良いと思う。

104

最初、女将の「まずは一献!」で宴は始まる。粋な演出だ。

料理の内容は、大きくは月替わりで変わる。コースは8,000円の一本のみ。基本、旬の素材を使いお客を楽しませてくれる。常連さんには品を変えてくれるという。

それでは、今月に食べたコースを順番に紹介したいと思う。

107

まずは、先付けで「春野菜と岩海苔のジュレ」。うるい・菜の花・スナップえんどう・才巻エビを使い上品な味付けで仕上げている。しかし、岩海苔のジュレとは初体験かな?これがいい味を出している。

111

温物は「小柱とワラビの玉締め」。玉締めとは玉子丼や親子丼のように、いわゆる玉子でとじる料理法の意味。出されたものの見た目と味的には茶碗蒸しである。

ワラビと小柱の食感と、とろけるような生地とあいまって、普通の茶碗蒸しとは一線を画していたような気がする。

114

こちらは八寸で、「コシアブラと一寸豆の天ぷら」「能登黒もずく酢の物(タラの芽)」「梅貝辛子酢味噌がけ(カタクリ)」。一品一品の味付けが上品であり素材の持つ旨みや味そのものを邪魔しない。ただ、逆に考えると人によっては物足りないと感じるかもしれないが、これらの素材の旨みを生かすには、このぐらいのほうがいいだろう。

118

椀物は「筍しんじょうのお椀(こごみ・うぐいす菜)」。うぐいす菜とは珍しい!京の伝統野菜で、早春の菜としてうぐいすの鳴く頃に収穫されることから呼ばれた菜っ葉である。それに、こごみの色が鮮やか!筍しんじょうも言われるまでわからないほど、ほんのりとした筍の味。しかし、これが奥ゆかしいともいえる。

123

お造りは、刺身にするならこのイカ!赤イカ。それも、身と耳とゲソの3つの部位を出してくれる。それぞれ食感と旨みの違いを楽しめる、これらはわさび醤油で食べてもいいが、添えられているバスクのイカスミ塩で食べるとさらに美味しい。

127

こちらは、「アジの水菜和え」で、赤じその双葉に本葉が出たばかりの芽じそ、紫芽(むらめ)が乗せられている。しょうが醤油のドレッシングで食べる。

128

焼き物は「鱒の西京焼き」で、伏見甘長唐辛子と筍が添えられている。西京焼きらしくないともいえるような上品な鱒の西京焼きであった。野菜の色も鮮やかに、見た目でも楽しませてくれる。

132

こちらは「いわしのつみれ」で、雁足・しいたけ・ふきが添えられている。出汁はあくまでも品があり素材の邪魔をしないように心がけているつくりである。ふきの食感もしっかり残っていていい。

ちなみに雁足とは、こごみの親分のようなもの。(笑い)

135

最後の食事は、ご覧の土鍋でグループごとに炊いてくれるご飯。

134

この日は新生姜ご飯であった。炊き上がりはこんな感じ。

139

最初、色々食べて飲んだあとだったので全部食べられないかな?と思ったが、これまた上品な味付けで、爽やかな辛味が炊きたてご飯にしみていたため、結局、全部平らげてしまった。添えてくれた鱒のフレークもにくい!

138

赤だしも美味しかった。基本の出汁がしっかりしているお店だ。

141

最後のデザートは季節の「自家製柏餅」。甘くない餡で柏の緑も爽やかに感じる柏餅だった。

120日本酒は北陸の地酒を中心に東北など全国各地のものを揃えている。私たちも何種類か飲んだが、こちらは山形県の高木酒造の「十四代」の純米吟醸酒。高級酒です。(^^;;とても美味しく料理にも合う酒だった。

お店の名前が示すとおり、このお店は美味しい酒をゆっくり一品一品のつまみ(料理)で愉しむお店だと思う。そのため、突出したメインの位置付けの料理がないように感じた。私はこのほうが好きだが、印象を残すためにはもう一工夫あってもいいかもしれない?そういった意味では伸び代がまだまだあると言えるのではないだろうか?

いやはや、これで8,000円のコースである。とても満足。お勧めできるお店だ。是非皆さんも一度行ってみてはいかが?

一献 (いっこん)
石川県金沢市片町1-4-4
TEL 076-263-2121
17:30~23:30
日曜休(日曜に続く祝日がある場合は休日変更の場合有)

この記事が気に入ってくださったら下記をクリックお願いします。
人気blogランキングへ

にほんブログ村 グルメブログへ

|

« 小松希望が丘にある小松うどんを食べられるお店「はにう食堂」 | トップページ | GW後半2「山中漆器祭」「森光子一座記念館」「九谷焼資料館」「浅蔵五十吉美術館」+平松牧場のソフトクリーム »

石川グルメ(和食・割烹)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「まずは一献!」で始まる宴は楽し!金沢片町「一献」で旬の味覚を愉しむ贅沢:

« 小松希望が丘にある小松うどんを食べられるお店「はにう食堂」 | トップページ | GW後半2「山中漆器祭」「森光子一座記念館」「九谷焼資料館」「浅蔵五十吉美術館」+平松牧場のソフトクリーム »