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2013/05/18

あの小松弥助の森田さんも46年前に修業していた「割烹 鮨 米八」で紅白めでたい鮨を堪能

私のブログでは過去、あまり醤油をつけて食べる鮨のお店は紹介してこなかった。

人それぞれ好みがあろうが、私としては細工鮨もしくは創作鮨や江戸前と言われる、ネタに一仕事してある鮨のほうが好きだという理由からである。

ただ、石川でも最近では、創作系の鮨店も増えてきたが、昔からある鮨店では、新鮮で上質の魚介類が手に入る石川では、ネタそのものをウリにしているところが多い。もちろん、私も小さい頃から10数年前までは、そのような鮨が好きであったので、決して否定しているわけではない。

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さて、話は変わるが、小松で昔から敷居が高い鮨店として、ある意味憧れの鮨割烹のお店が、今日紹介する「割烹 鮨 米八」である。

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歴代の総理などが、東京に帰る飛行機待ちの時間を利用したりして訪れていたお店なのである。

そして、いまや石川の鮨職人の頂点(評価の基準は色々あるが、全国的に名が通っている意味で)に立つ鮨職人である「小松弥助」の森田さんが、こちらのお店で46年前に鮨職人として働いていたことがあるという歴史ある老舗なのである。

いまの三代目のご主人の年齢が46歳なので、彼が生まれたときまで森田さんはいたことになる。

私も確か20年以上前に一度行ったことがあったが、それ以来の訪問である。理由は、先ほども書いたが私の好みの創作鮨を食べさせてくれるお店ではなかったから。といったシンプルな理由。

しかし最近、小松弥助の森田さんのルーツの一つである「割烹 鮨 米八」には、再度訪れてみたくなった。

ウェブなどで調べると、「割烹 鮨 米八」は県外からわざわざ来る人の構成比が高いようである。それに評価も高い。これは楽しみである。

ということで妻と二人で予約も入れずに土曜日の夕方行ってきた。中に入ると夕方の早い時間だったので客はだれもいなく、ご主人が迎えてくれた。お店は11時から21時まで通しで営業しているので、先ほども書いた遠来の飛行機の時間の合間に食べに来るのは都合の良いお店なのだ。

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店内は赤壁に塗られ、檜をふんだんに使った能舞台のような造りとなっている。ご主人曰く「役者は檜舞台で舞うが、鮨職人は桧舞台で鮨を握る」ということらしい。

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カウンターは、檜と輪島塗。庭も素晴らしい。古きよき時代の栄華を感じさせてくれるが、今の時代には無い空間かな?

握りのコースは、3,500円、4,500円、6,500円となっている。一応握りが12貫なのは変わらず付出し・吸物・デザートが付いてくる。何が変わるかといえばネタの種類が違うのと、6,500円のコースには刺身がプラスされるのだ。

まぁ、せっかく来たので、ここは奮発して6,500円のコースを頼むことにした。

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まずは、突き出し。味はさて置き、女性陣がまだ着替え中で、ご主人が盛ったらしいが、もう少し上品に盛ってくれたらよかったかな?(笑い)

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お造りは、今が旬の桜鯛、ふくらぎ、甘海老。桜鯛は、その名前があらわす通り、ほんのりピンク色で歯ごたえもよく美味しかった。

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このあと、まだ少し飲みたかったので、わらびとホタルイカの酢の物と、

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011じゅんさいを頼んだ。じゅんさいは秋田産で、まだ旬のハシリの若芽で柔らかく上品。土佐酢もよかった。

日本酒は宮本酒造の「福の宮 能美」という純米酒。

このあとは握りに移るのだが、米八の握りの特徴は、一度に出される2貫が紅白対で出されることにある。

紅白めでたいということらしいが、意外に全てをこのように出すのはなかなか難しいそうである。それにお店で気をつけているのはネタの熟成度だそうだ。その魚が一番美味しく食べられる、種類によっては食品衛生上ぎりぎりの時間まで寝かせていると話していた。

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まずは、マグロとヒラメ。

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マトウ鯛とサワラ。ただし、石川県ではサワラはカジキのこと。

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サヨリと大トロ。大トロは上品な脂でよかった。

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こちらは一貫だけ出されたクエ(福岡ではアラ)。これも最高。

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梅貝。コリッとした食感でいい。

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甘海老と赤イカ。甘海老もよかったが、赤イカは包丁が入れてあり甘みがあって美味しかった。

あと、何か2貫出されたはずだが、客が我々二人だけだったために出されるスピードが若干速くて、ついつい写真を写し忘れてしまった。

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お吸い物は鯛とレンコンの真薯。上品な吸い物。

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追加で頼んだ握りは、ご主人がおすすめの鰻。一旦白焼きで焼いてあるものを、注文が入った量だけ、鰻の骨を50本も入れてコトコト煮込んだ秘伝のタレをつけて焼き上げてくれるのだ。

香ばしい香りと絶妙なタレの塩梅で、さすがにおすすめの逸品だ。

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デザートは桜のアイス。桜の季節は終わってしまった後だったので、若干季節外れ?

これで一人1万円強であったが、そこそこ飲んだので、総合的には満足する内容であったと思う。さすが東京や県外からもわざわざ鮨を食べに来る人が多いことだけはある。ただ、私はやはり一仕事してある鮨のほうが好きかな?(笑い)

割烹 鮨 米八
石川県小松市松任町58
TEL 0761-24-1717
11:00~21:00
月曜休

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