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2013/02/20

金沢片町鮨 みつ川のあとに出来た「天ぷら 小泉」は旬の食材を楽しむ人気のお店である

070東山に移転した鮨店「みつ川」のあとにオープンしたのが「天ぷら 小泉」である。

こちらのお店は。前に「しいのき迎賓館」で行なわれた「ワイン金沢」のイベントで、天丼を食べたことがある。そのときも、確かに美味しかったが、やはりお店で揚げたものを食べたほうが美味しいに決まっているので、前々からお邪魔したいと思っていた。

小松に戻る前に住んでいた大阪でも、天ぷら専門店として「ここは!」というお店はなかったが、石川県にもあまり無いような気がする。

そんな中、今日紹介する「天ぷら 小泉」の評判は、色んな人から聞いていた。

今回、2月の最初の土曜日に金沢を散策してきた最後に、やっと行くことが出来たので書きたい。

昔、「みつ川」を紹介したときにも書いたことがあるが、お店は非常に狭い。カウンター席だけで7人で一杯になる。トイレも内部が芸術的な配置となっている。

ご主人にお聞きすると、元々は金沢には縁が無かったのだが、たまたま金沢に旅行に来たときに「鮨 みつ川」に食べに来て、何と!料理専門学校で同期だったと気付き、それ以来、みつ川のご主人と親交があるそうである。

そのうち、みつ川さんが東山に移転するということで、その後で金沢で店をやらないか?と誘われて金沢にお店を出すようになったということであった。

元々は、小泉さんも鮨職人を目指していたそうだが、ちょうど阪神大震災が発生したため、思うところに入ることが出来ず、大阪で江戸堀の「一宝本店」という天ぷら店に入ることになったため、天ぷら職人の道を歩むようになったようである。

あと、大阪では、いまや有名なうどん店となっている「つるとんたん(本町)」にも働いていたようで、色々大阪の飲食店のお話も伺い懐かしい思いがして楽しいひと時を過ごさせていただいた。

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ご覧のようにかっ幅のいいご主人であるが、温厚な人柄がにじみ出ている。

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それでは出されたものを紹介したい。まずは、突き出しで、「ふろふき大根と菜の花」。上品な出汁と味噌で食べる。かけられた柚子の香りもあり、これから出される美味しい天ぷらの序曲としていい感じだ。

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こちらは「柳サワラのたたき」。石川県では「カジキ」のことを「サワラ」と言っているので、あえて「柳サワラ」とご主人は区別して言っている。炙りを入れることにより旨みが凝縮され美味しい。

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この後、ご主人が鴨肉を処理していたので、私は肉が苦手だと伝えたら、妻のほうに出された「鴨肉のしゃぶしゃぶ(ど、ご主人は言っていた)」ではなく、私には「白魚、えんどう豆、干クチコ」の天ぷらを出してくれた。

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サラッとした感じで、味は上品。しかし、素材の旨みを活かすにはこのほうがいいと思う。

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こちらは「海苔ベースの雲丹のせ」。このあたりのセンスは鮨職人のようである。

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天ぷらの定番中の定番。車海老。このぐらいの大きさだと「才巻(鞘巻)海老」と呼ぶ。天ぷらでは、大きな車海老よりは、身が柔らかい才巻のほうが美味しいといわれている。

小泉さんの揚げた才巻海老は、中がレアで揚がっていてとても美味しい。

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お次は「メギス」。油は紅花油を使っているそである。とてもあっさりとした揚げ方で、胃にもたれない気がした。胃にもやさしい感じで好感が持てる。

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073シンプルに、あら塩やレモンを絞っただけで食べるのが合う天ぷらである。もちろん、たっぷり大根おろしを入れた天つゆでも、もちろん美味しい。

酒も、ご主人こだわりの品揃えで、滋賀県の喜楽長という純米吟醸を飲んだが、すっきりとした中にもフルーティで天ぷらに合う日本酒だった。

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少し早めの「ふきのとう」も食べられた。小さめだが、独特の苦味が爽やかに感じられる。

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こちらは「白子の大葉巻」と「生麩」。

白子がクリーミーで口の中でとろける。しかし、やけど注意である。麩にも大葉(バジル)を練りこんでいる。

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箸休めのピクルス。上品ならっきょう、トマト、さやえんどう。いいですね~!?

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その後の天ぷらは、有名な「のと115」というブランド椎茸の、その上をいく最高級ブランド椎茸で「のとてまり」である。昔、「のと115」については、「更科 藤井」で食べたときのことを書いたことがあるが、この肉厚を見て欲しい。直径8センチ以上、厚み3センチ以上、形が揃って、円形に近く、割れなどが無いものなどの厳しい基準がある。

身はジューシーそのもの。噛むと濃厚エキスが口の中にあふれる。

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これはたらの芽のようでもあるが、福岡の方でとれる「博多蕾菜」という山菜。形が蕾のように見えることからつけられた名前で、火を通すと色が鮮やかな緑色に変わるのが特徴。見た目も美味しそうだ!エグミもない上品な味で新芽らしい味がした。福岡に住んでいたときも食べたことがないと思う。初体験かな?

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ちなみに、数日後、スーパーの店頭に並んでいた「博多蕾菜」を発見!

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これは「太刀魚」。脂が乗っていて美味しかった。

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この後、最後の締めで私は「天ばら」を頼んだ。これが旨い!プリンとした海老、ゴマの味と香りが口の中を締めてくれる。

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妻のほうは、天茶をオーダーした。さっぱりと、色々食べて飲んだ後でも、スッと胃の中に消えていくそうだ。

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最後のデザートは福岡のいちごで「とよのか」。ジューシーでした。

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いやはや、やはり噂通りのクオリティである。私たち2人でビール、日本酒、焼酎など4種類頼んで、締めて22,000円強。高いか安いかは個人の感じ方だとは思うが、この内容と味だったら、十分満足できると思う。

天ぷら 小泉
石川県金沢市片町1-8-24
ホクリク犀川ビル1F
TEL 076-223-0023
12:00~14:00
17:30~22:00(L.O.)
昼は要予約

水曜休

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