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2013/01/14

金沢市大野地区は醤油の五大名産地の一つ「ヤマト醤油味噌」「直源醤油」+「大野からくり記念館」

昔、金沢の大野地区の「もろみ蔵」については、醤油ソフトクリームを紹介する折に書いたことがある。

今回、その大元である醤油の醸造元について書きたいと思う。

金沢大野において醤油が造られるようになったのは、「今からおよそ四百年ほど前の元和年間に、この地の町人・直江屋伊兵衛が遠く紀州から醸造技術を持ち帰って醤油造りを始めたのがその起源と伝えられています。」と、直源醤油のホームページに書かれている。また、江戸にも伝わっていない頃の話で、昔から醤油造りでは盛んな土地だったようである。

大野では「うまくち」と呼ばれる、まろやかでコクのある醤油を生産しているのが特徴である。ちなみに、野田・銚子・龍野・小豆島と並んで醤油の五大名産地の一つといわれている。

大野において大きな醤油の醸造元は「ヤマト醤油味噌」と「直源醤油」の2社である。

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まずは、「ヤマト醤油味噌」から。

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ここは、この地でも一番大きな醸造元で、観光コースに組み込まれるほど大きな売店「ひしほ蔵」や、会員制糀料理レストラン「発酵食美人食堂」などを持っている。

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「発酵食美人食堂」は、昨年オープンしたばかりで、週末の昼のみの営業。金沢市在住の麹料理研究家の小紺有花さんが監修した糀をふんだんに使った「血糖値を急激に上げないコース料理」などを楽しむことが出来る。

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買い求めたのは、「あまざけ」「いしるだし」「醤糀」。

伝統的な「あまざけ」は、米糀(こめこうじ)を炊いたご飯と合わせ、じっくりと自然な甘みを引き出した飲み物だそうで、栄養豊富で昔から滋養強壮にも良いとされてきた飲み物である。

「いしるだし」は、能登の魚醤「いしる」を出汁にしたもので、秋田の「しょっつる」、四国の「いかなご」、タイのナンプラーと同じのようなものだが、能登のは新鮮な「イワシ」や「イカ」を原料にしているので、嫌なにおいは少ない。「いしる」については、昔詳しく書いているので、そちらを見てください。

「醤糀」は、まだブームが続いている「醤油糀」のことで、我が家での常備品の一つ。

ヤマト醤油味噌
石川県金沢市大野町4丁目イ170
TEL 076-268-1248
10:00~17:00
第二第四火曜、水曜休

お次は、ヤマト醤油味噌よりは少し小さな醸造元で「直源醤油」。

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ここは、先ほども触れたが、大野において醤油が造られるようになったきっかけを作った直江屋伊兵衛の流れを汲む直系の醸造元である。

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こちらで買い求めたのは、「ゆずしょうゆ(630円)」と「もろみの雫 醤油糀(399円)」。

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「ゆずしょうゆ」は、浅川地区で収穫されたばかりの 「ゆず」の果汁を「丸大豆醤油・もろみの雫」にブレンドし仕上げたもので、数量限定生産。お豆腐、おひたし、お刺身、鍋物などに合うようだ。

「もろみの雫 醤油糀」のほうは、先ほど、ヤマト醤油味噌で買い求めた「醤糀」と同じく醤油糀で、丸大豆醤油もろみの雫に糀を入れて発酵させた万能調味料。

「醤糀」とどう味が違うか、食べ比べてみたい。

直源醤油株式会社
石川県金沢市大野町1-53
TEL 076-268-1113

最後に、私のブログでもまだ紹介したことがない観光施設を紹介したい。

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「石川県金沢港大野からくり記念館」という施設で、幕末に大野に移り住んだ大野弁吉の作品と功績を紹介する施設。大野弁吉は、茶運び人形や段返り人形などのからくり人形で有名である。

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30分くらいで一通り見ることが出来るが、省エネだろうが、何せ館内が寒かった。

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石川県金沢港大野からくり記念館
石川県金沢市大野町4甲2-29
TEL 076-266-1311 
9:00~17:00(入館は16:30まで)
水曜休(祝日の場合は翌日)
入館料300円

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