金沢片町「森しげ」は素材にこだわりの鮨を食べさせてくれる粋なお店でした
私のブログでも、過去に色々な名店を紹介してきたが、まだまだ多くの美味しいお鮨屋さんがあるだろう?
今日は、新規開拓ということで、片町伝馬通り、玉寿司のとなりに5年前に出来た鮨店「森しげ」を紹介したい。
「森しげ」のご主人は、元々、大阪のホテル日航で働いていて、金沢のホテル日航金沢開業にともない移り住み、そのまま金沢で独立された方である。
その関係で、「森しげ」の客は県外のお客も多いそうで、この日も東京からわざわざ食べに来る人が、飛行機に乗り遅れたという連絡が入っていた。
奥さまも和歌山と、関西出身。お聞きすると、雪以外はとても住みやすい街だそうである。うれしいではないか。
さて、11月のとある土曜日に予約を入れ行ってきたが、入り口は鮨屋とは気が付かない造りで、中も明るくネタケースもなく、清潔感溢れる造りとなっている。
いつもの通り、お任せでお願いしたが、まずは生ビールとお通しの「子持ち昆布」。
お造りは厚く切られたヒラメが最初に出される。身が厚くて歯ごたえもよく美味しい。
ネタは下ごしらえが入念にされ、ペーパーで包まれた状態で冷蔵庫に保管されている。食べる分だけその場で切られて出される。見ていても仕事が丁寧である。
タコは半生で、内部はほぼ生の状態で出される。一つのタコで食感の違いを楽しめる。
この後、香箱ガニが出される。好きな内子もたっぷりあってうれしい。
上品な〆鯖を間に挟んで握りに移る。
基本は醤油を一切付けない鮨で私の好きなタイプ。ただ、ほとんどは、煮切りをネタにつけてくれるもので、もう少し変化があっても良かったかな?もっとも、季節やネタの種類によっても変わるだろうが?
まず、最初は、のっけから「のどぐろの昆布締め」。普通に食べても美味しいが、昆布締めでさらに旨みが増している。ただ、本来ののどぐろ自体の旨みはわかりにくくなっているかもしれないが?
甘海老は、卵とワタを乗せて。
マグロのトロ。脂が乗って美味しい。
コハダ。〆の塩梅もいい。
ウニ。
この後、茶碗蒸しが出され、箸休め。
イカはあら塩でさっぱりと。
ヅケは、少量の生姜を乗せて。
筋子。いくらではなく筋子である。
アジは、おぼろ昆布を漬けたものを乗せて食べる。これもいい食べ方である。
穴子は煮ツメで。
玉子は山芋と甘海老をすり込んでいるという手のこんだものである。甘くてスフレのような食感で美味しかった。
最後はかんぴょう巻。こちらも漬け込んであり、わさびがきいて美味しかった。
さて、日本酒は4種類ほど飲んで、締めて29,400円と自分の予想よりは少し高かったが、同じクラスのお店と比べても満足度については遜色ないだろう?
森しげ
石川県金沢市片町2-21-17
犀川TOPビル1F
TEL 076-287-0503
18:00~23:00
日曜休,祝日は不定休
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