小松白嶺町「和食屋南」はわき道沿いにひっそりと佇む、地物にこだわりの本格和食のお店
私も今まで、こんなお店が小松にあるとは知らなかった。
それもそのはず、メインの通りに面してなくひっそりとあるお店だからだ。場所は東京ストアの幸町店の近く、チャンピオンカレーの裏手あたりである。
「和食屋南」は、地元食材にこだわり、それも旬の食材を手間を惜しまず調理して出してくれるので、和食好きの地元の人たちにも人気なのである。
そんな「和食屋南」に、7月のとある日曜日に家族で行ってきたので書きたい。
内部はカウンター席、座敷、個室で27席あり、意外に広い。そんなに内装は高級感があるわけでは落ち着いた空間である。
アラカルトでも頼めるし、おすすめコース(全八品4,200円)、おまかせコース(全十品5,250円 )、特選おまかせコース(全十品7,350円)の3つのコースから選ぶことも出来る。
私たちは今回、「おまかせコース(全十品5,250円 )」を頼むことにした。
まず、テーブルに置かれていたのは先付の「季節の三点盛」で、じゅんさい、おくら、海老、握り鮨、手長海老と小芋。生ビールに合う品々であった。味付けも上品でそつなくまとまれている感じがする。
そして酢の物は「タコとキュウリ」。
お次は椀物の「季節のお椀」で、この日は鯛そうめん。そうめんの上に鯛が乗せられたものは食べたことがあるが、そうめんを鯛で巻いたのは初めて!そうめんもきちんと切りそろえられ上品な出汁と相まって、とても美味しいし、見た目もきれいで食をそそる仕上げだ。
このあたりで、日本酒に変更。もちろん神泉の生酒。夏にキーンと冷えた生酒は最高!
お造りは、鯛、アカイカ、マグロ。アカイカの甘みがいい。
焼物は「サワラの幽庵焼、焼き枝豆」。幽庵焼とは醤油・酒・ミリンにユズやカボスの輪切りを入れたものに漬け込んだ魚の付け焼きのことである。旨みが均一にしみていい塩梅であった。
温物の「かぼちゃまんじゅう」は、かぼちゃの甘みが引き立てられた逸品。
中皿は「山芋のサラダ」。口の中をさっぱりとリセット。
揚物は天ぷらで、「アスパラのキス巻、ナス、獅子唐、レンコン」。
締めのご飯は「なめこ雑炊」。苦もなく胃の中に消える。
デザートは「黒胡麻プリン」で、甘みもほどよくいい感じであった。
出来れば、この手のお店では出された料理の説明などあったほうが、より美味しく食べられると思っているのだが、残念ながら、こちらではそれは無かった。
しかしながら、料理のクオリティと値段のバランスを考えると、お得でお勧めのお店だと思う。目立たない場所にあるが、これからも頑張って欲しいお店の一つである。
和食屋南
石川県小松市白嶺町1-41
TEL 0761-23-3151
0066-9671-4589(予約専用)
11:30~14:00
17:30~23:00
水曜休(日祝は夜のみ営業)
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