京都柳馬場通六角下ル「おすし 魚戸 いなせや」は個性ある日本酒とアテの鮨を愉しめるお店
鮨が好きな私は、美味しい酒を飲みながら愉しみたいと思っている。
最近では福岡などでは、つまみ類の品書きを多く揃えている土地やお店も多くなってきたのだが、鮨屋は昔から、酒はほどほどに鮨そのものを楽しむ場所でもある。
今日紹介する「おすし 魚戸 いなせや」は京都錦市場から少し北に行ったところにある。ここはそんな呑んべいが喜ぶ、酒をすすませる鮨を食べさせてくれるお店なのである。
お店には、比較的小さい蔵のこだわりの地酒が色々置かれている。それら対象お勧めの日本酒に合わせて、美味しい料理とお鮨に舌鼓を打つのが楽しみである。
土曜の夜に妻と二人で予約を入れて行った。お店自体がちょっと奥まったところにあるので、少しわかりにくいかもしれない。
お店に入って品書きを見渡す。美味しそうなお勧めが並ぶ。ということで、私と妻の二人は、「困ったときのおまかせ」でお願いすることにした。
お店では、6品3,000円と7品4,000円のコースがあり、今回は3,000円のコースを頼むことにした。3,000円でもしっかり握り鮨までコースに入っているので十分である。
まず出されたのは、レンコンの素揚げとブリの南蛮漬け。まずはビールを飲む。
その次は造りで、スズキ、サワラ、ハマチ。あら塩で食べるのもいい。
こちらに合わせて飲んだのは、お店のラベルが貼られた純米酒。すっきりとした辛口。
京都・伏見の老舗蔵元北川本家の「冨翁」純米吟醸酒である。
次の料理は「春キャベツと桜海老のかき揚」である。
材料の単価は安いがとても美味しく仕上がっている。大将いわく「お好みかき揚」だそうだ。
揚げ物に合わせて出してくれた酒は、滋賀県の畑酒造の「大治郎 よび酒 純米酒」。個性のある味の酒で、コクもあり油物に負けない酒である。
このあと、「若竹煮」が出される。京都産かどうかはわからないが、京都にこの時期来れば食べたくなるのが竹の子である。いい感じで煮てあり美味しかった。
そして、お待ちかねの握り鮨である。
「おすし 魚戸 いなせや」の握りは、あらかじめ下処理がされてあるネタを使っていて、それが日本酒に合うのである。
下処理と言っても、いわゆる江戸前のものとは少し違っていて、糠や酒盗、酒かす、麹などに漬けられたり処理されている。そのため、醤油につけなくても酒に負けないし、つまみとしても十分いける握りになっている。大将はシャリにも酒にあうような赤酢を使っているほどのこだわりなのである。
ガリも、普通は生姜だが、日本酒には合わないということで、こちらのお店ではキャベツを使っているのだ。これも酒のアテにちょうどいい感じだ。
コースの握りは4貫。左から鮭こうじ、イカ酒盗、エビもろみ、玉子である。いや~!これは初体験の味である。ほんのりとした味が酒の旨みを邪魔しない程度についている。
気に入ったので、追加で頼んだのは、煮タコと
煮穴子、
鮨に合わせて出してくれた酒は、こちらの七本槍の純米酒。仕込34号生原酒で、しっかりとした味のある酒。原酒は強い!飲みすぎ注意である。
ちょっとこだわりの料理と鮨には、酒も大将におまかせしたほうが美味しく飲めるのでいいかも?
コースには赤だしも付いてくる。
以上で10,500円也!コスパもいいので満足満足。
おすし 魚戸いなせや
京都市中京区柳馬場通六角下ル井筒屋町421
TEL 075-708-7319
17:00~24:00
日曜休
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