有馬温泉の文化人も愛した老舗旅館「陶泉 御所坊」で日帰り入浴&ランチ「餐房 閑」
「陶泉 御所坊」は1191年に有馬温泉で創業した旅館で、有馬温泉の何店かある御所坊グループのルーツの旅館である。
石川県小松市にあるギネス登録の世界一古い温泉旅館である「法師旅館」に次いで、日本で二番目に古い宿だそうだ!?
作家の谷崎潤一郎、与謝野晶子、吉川英治をはじめ、数々の文化人たちが愛した宿として知られている。建物や内装も趣きある造りで、古き良き時代の哀愁を漂わせている。
こちらでは日帰り入浴&昼食コースの設定もあり、泊まりだと平日でも2万円以上するであろう老舗旅館を、手軽な値段で楽しめるのでうれしい。
旅館の温泉(お風呂)は「金郷泉(こんごうせん)」という名であるが、珍しい構造になっていて、半混浴風呂。脱衣場や洗い場は男女別々だが、浴槽の奥の方は男女の敷居が低くなっており、夜だと暗くて見えにくいが昼間だと、ほぼ丸見え。だが、「金泉」と呼ばれる有馬温泉の赤茶色で不透明なお湯の特徴を活かした半混浴構造となっているのだ。
この写真は「金郷泉」に入る手前にある洗い場の写真であるが、残念ながら中に入るとレンズが曇って撮ることが出来なかった。(日帰り入浴は人が少ないので撮影しやすいのだが)
泉質はPH7.8含鉄食塩炭酸泉(含鉄強食塩泉)。基本は加水・加温・循環なしの100%かけ流しだが、近年湯量が配管の目詰まりなどで少なくなっているそうで、残念ながら加水しているそうである。ちなみにお風呂だけの利用は一人1,575円である。
さて、一風呂浴びてさっぱりして向ったのは、旅館の一階にある「餐房 閑」という食事処。私たちが頼んだのは「春秋弁当(3,675円)」。ただ弁当と言っても一品一品出される。それに作り置きのものではなく、当然暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たくされて出される。
まずは前菜の盛り合わせ。インターネットで予約するときに肉が苦手と伝えてあったら、本来は鴨肉が付くのをエビに変えてくれた。上の赤いのはトマトの茶碗蒸し。冷やりと酸味がきいていた。
こちらの写真は、右は明石の魚のお造り。夜だと昼網のお造りが出されるらしいが、ランチには間に合わないな。左は鰆の焼き物。いい感じで焼かれていた。こちらは漆の重ね重のような感じだったし、他の器類も趣のあるものばかりであった。
こちらは、左が炊き合せで若竹煮。右は揚げ物で桜海老。さっとレモンを絞りあら塩で食す。
最後のご飯は型押しされた、これは弁当風。お漬物も美味しかった。
デザートは玄米アイス。玄米アイスとは珍しい。
以上であるが、さすがさすが高級旅館だけあり、素材や器にもこだわりが感じさせられ、3,675円という値段以上の価値のある昼食だったと思う。
陶泉 御所坊
餐房 閑
神戸市北区有馬町858
TEL 078-904-0551
11:30~15:00 (ランチは14:00まで)
17:30~21:00 (ラストオーダーは20:00まで)
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