« 大阪千里中央で食べたもの「熊五郎」の塩らーめんと「三間堂」のまぐろ丼 | トップページ | 高松「うどん棒 本店」で食べたちょっと変わった讃岐うどん「ちゃんぽんうどん」 »

2009/02/12

警固にある隠れ家「久米」で、ご主人こだわりの料理の数々を愉しむ口コミ人気のお店

私の住まいの周辺には、いわゆる「隠れ家」的なお店が多く存在している。

 

Kume_012 今日紹介するお店「久米」もその中の一つで、大正通りという大通りに面しているにもかかわらず、電話帳にも電話番号を掲載していないし、看板も店名だけのものがひっそりと掲げられているだけである。

 

いままで何十回もお店の前を通っているが、一見さんお断りの趣に、なぜか暖簾をくぐることをためらっていた。

 

だが、23年以上もこの地で営業を続けているということで口コミで常連客が増えていっているらしく、いつかは行ってみたいと思っていたお店なのである。

 

とある土曜日の夜、予約無しで6時ごろ訪れると、幸い先客は居ず、カウンターの席に座る。その後、途中までお客さんが来なかったので、ご主人と色々話をしながら美味しい料理と酒に舌鼓を打った。

 

ご主人は、いわゆる脱サラで、修業経験全く無しでこのお店を開いたということである。まぁ、なんとも無謀と言えば無謀だが、逆に料理に関しての固定観念がないのが強みとなっていると思う。それだけ素材と料理に対してのこだわりが随所に垣間見れる。

 

たとえば、お店にはコースメニューがない。それは、客の好みがわからない中でコース料理を決めることが出来ないということであった。また、刺身もさばいてそのままの状態で出されるものは一切なく、何らかの一手間が施されていたりするのである。
さて、では食べたものを紹介していきたいと思う。

 

Kume_001

 

お通しは「黒のり」と「里芋鶏そぼろ」。黒のりはごま油の香りと味がほんのりとして、韓国海苔のテイストであった。

 

Kume_002

 

こちらは「しらさえび」。有明海で獲れたものである。甘みがあって、醤油と唐辛子のタレにつけて食べると美味しかった。もちろん、皮ごと食べられる。

 

Kume_005

 

お造りは「ひらめ」で、ほんのりと昆布締めされ、とびっこをまぶしてある。それを胆ダレにつけて食べるのだが、身も厚く最高。

 

Kume_006

 

お次は「なめろう」。なめろうは千葉の漁師料理で、「主にアジ、サンマ、イワシ、トビウオなどの青魚を三枚に下ろし、捌いた身の上に味付けの味噌・日本酒とネギ・シソ・ショウガなどを乗せ、そのまままな板の上などで、包丁を使って粘り気が出るまで細かく叩いたものである。出典: フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)より引用」というものである。それを海苔にくるんで食べると、酒のつまみとしてとても合う。炊きたてご飯に乗せて食べてもさぞやうまいだろう!?

 

Kume_007

 

こちらは「牡蠣の塩焼き」。串に刺してシンプルに少し酢の利いたタレにつけて食べる。こちらもいい塩梅だ!

 

Kume_009

 

そして、カウンターの上に並べられていた水ナスと椎茸(どんこ)を見てうまそうだと思いオーダー。出されたのがこちら。

 

Kume_010

 

椎茸は焼かれただけで、椎茸の旨みが染み出て美味しい。水ナスも、冬の時期には珍しい生のものを、そのまま出してくれる。

 

Kume_008

 

夏に、水ナスの浅漬けを食べるのも最高だが、生の水ナスも、これまた瑞々しさがあってよかった。

 

この水ナスと椎茸は、こちらのお店の自慢の品らしい?色々仕入れにまつわるエピソードも聞かせてくれた。

 

最後の締めは中華そばである。

 

Kume_011

 

えっ?この手のお店で中華そばとは珍しいが、ご主人もお勧めの品で、とても人気があるらしい?シンプルな味付けの中に、なんと言うか、ラーメン専門店とは違った旨みを感じさせてくれる逸品であった。

 

以上食べて、お酒を3杯ずつ飲んで、そこそこのお値段であったが納得いくものであった(そんなに高くないですよ!)。口コミで繁盛する店とはこういうお店だと思わせてくれるところであった。

 

久米
福岡市中央区警固1-2-2
日祝休

 

この記事が気に入ってくださったら下記をクリックお願いします。
人気blogランキングへ

 

にほんブログ村 グルメブログへ

|

« 大阪千里中央で食べたもの「熊五郎」の塩らーめんと「三間堂」のまぐろ丼 | トップページ | 高松「うどん棒 本店」で食べたちょっと変わった讃岐うどん「ちゃんぽんうどん」 »

福岡( 和食・割烹)」カテゴリの記事

コメント

misspepperさん
はじめまして。
「お肉が苦手でお魚好き」とは、私と同じですね!?
であれば久米はお勧めです。
ただ、こちらのお店、肉系のメニューもいいみたいですよ。
是非、一度行ってみてください。
ブログのほうも、ゆっくり見させていただきます。
では、今後ともよろしくお願いします。

投稿: あさぴー | 2009/02/15 22:29

初めまして・・・
いつもブログを楽しみに拝見しています。
こちらのお店のチョイスは、お肉が苦手でお魚好きの私にとりすごく参考になります。

今回の「久米」さんのお料理も好みですので、
一度行ってみたいですね。

今後もおいしい記事を楽しみにしています。

投稿: misspepper | 2009/02/15 12:10

fukuさん
こんばんは。
「久米」はいいお店でした。
この季節の水ナスも珍しかったです。
本当は紹介したくないお店ですね!?
是非、またどうぞ!(^_-)

投稿: あさぴー | 2009/02/13 19:12

こちらのお店は知人の方に連れて行ってもらったことがあるんですが、水なすとどんこがすごく美味しかった記憶があります。
あさぴーさんの記事見てまた行きたくなりましたよ☆

投稿: fuku | 2009/02/13 12:38

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 警固にある隠れ家「久米」で、ご主人こだわりの料理の数々を愉しむ口コミ人気のお店:

« 大阪千里中央で食べたもの「熊五郎」の塩らーめんと「三間堂」のまぐろ丼 | トップページ | 高松「うどん棒 本店」で食べたちょっと変わった讃岐うどん「ちゃんぽんうどん」 »