瀬戸内海に浮かぶアートな島「直島」で、非日常の2日間を過ごす
秋の深まる瀬戸内海。初めて足を踏み入れる直島に行ってきた。
久しぶりに訪れる宇野港からフェリーで20分ほどで到着。意外に近い。で、フェリーが島に到着したら、どっかで見たような建物。
海の駅なおしまのフェリーターミナルは妹島和世+西沢立衛/SANAAの設計。金沢21世紀美術館の丸ではなく、こちらは四角ですが、基本は同じような感じでした。
ところで、直島は香川県だが、岡山の宇野港から船で20分ほどの瀬戸内海に浮かぶ島である。ここは、岡山に本社があるベネッセコーポレーションが「自然とアート、建築の共生」をテーマとして1992年にオープンしたミュージアムを核とした、島中アートなところである。
ベネッセハウスの設計はご存知安藤忠雄。安藤忠雄といえば、大阪の住吉の長屋、茨木春日丘教会(別名:光の教会)、京都のタイムズなどが有名な建築家であるが、石川県でも西田幾多郎記念哲学館(かほく市)や、加賀市立錦城中学校(加賀市)なども設計を手がけている。
その後、1995年に別館として宿泊専用棟も、彼として初めてのホテルとして設計をしており、これをきっかけに1996年にパーク棟とビーチ棟の宿泊施設を、これまた、コンクリートの打ちっぱなしの建築が得意(?)の彼にしては珍しく、木造建築として設計を手がけている。
さて、ベネッセハウスは、直島の自然と時間のなかでゆっくりと滞在してコンテンポラリーアートを鑑賞出き、私も前から行きたいと思っていた場所である。
私たちが泊まったベネッセハウスのパーク棟は、昨年の5月に完成した一番新しい宿泊施設。瀬戸内海を望む丘陵地に建てられており、レストランや屋外アートが配置されており、都会の喧騒を忘れてのんびりとそたひと時を過ごしたい場所である。
こちらの方は、地中美術館。地中美術館は、これまた安藤忠雄が設計を手がけている。2004年に設立。
運営は、同じくベネッセの財団法人直島福武美術館財団により運営されている。クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が展示されているのだが、入館料金は2,000円と、同じくコンテンポラリーアートの金沢21世紀美術館が、常設展だけなら350円で入館できることを考えるとちょっとお高い。
ましてや、タレルの部屋に至っては、金沢21世紀美術館のほうはタダだし!(笑い)
ちなみにクロード・モネは、ご存知「睡蓮」シリーズの5点の絵画。ジェームズ・タレルは、「アフラム、ペール・ブルー」「オープン・フィールド」「オープン・スカイ」の一連の3点。彼の時代とともに変化する形態を一度に見られるのは評価できるが。
前述のミュージアムも、地中美術館も、ほとんどが地下に埋もれている。これは環境に配慮したということだそうだが、ミュージアムの方は、太陽光を取り入れた設計で、圧迫感と言うよりは落ち着いた雰囲気の中でアートを鑑賞できる空間になっていた。
最後に、こちらはミュージアム棟から、宿泊者だけが入ることが出来る宿泊施設である「オーバル」。登るには、こちらのケーブルカーで登るのだが、たった6室だけの幻想的な雰囲気の場所であった。
オーバルには、ご覧のバーも併設されていて、瀬戸内海から遠く高松を望む夜景がきれいであった。
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コメント
necoさん
こんばんは。
確かにお金がかかります。(^^;;
まぁ、非日常をゆったりと楽しめるので、それもまた楽し!です。(^O^)
ただ、地中美術館は、ちょっと仰々し過ぎる感じもしましたが……?
投稿: あさぴー | 2007/11/20 20:33
あさぴーさん
直島はなんにせよバーンとお金がかかる所だけど(競争ないし・・・),また行ってみたくなりました~
別世界ですよね~。いろんな意味で贅沢な気分になります。
投稿: neco | 2007/11/18 20:46