福岡に来て初めての鮨!一つ一つ丁寧な仕事が私好みでした。舞鶴「吉冨寿し」
福岡に来て、鮨屋になかなか行けなかったのだが、やっと行くことが出来た。
もちろん、どこがいいか色々調べていたりはしたが、仕入れの関係で日曜日にやっていないところが多く、これまでチャンスがなかったのである。
石川県にいた頃から、私のブログでも繰り返して書いてきたのが、江戸前のような一つ一つに丁寧な仕事がされている握りが個人的には好きである。福岡にも、そのようなお鮨屋さんが何軒かあるようで、楽しみにしていたのだが、いかんせん諸事情でなかなか行けないでいた。
で、訪れたのがここ「吉富寿し」。予約を入れたら、夜の部は17:30と19:00に時間が決められているようで、しかも17:30しか空いていないということ。
基本的にはお任せ握りのコースのみだから、時間が区切られているのかな?お好みで食べたい場合はどうするのかについては聞かなかった。
お店は那の津通りに面した東芝福岡ビルの真向かい。中に入るとお茶室を意識したシンプルな造りとなっている。席はカウンター9席とテーブル席が一つ。17:30のコースではカウンター席しか使っていなかった。
こちらがご主人。風貌といい、しぐさといい、味のある方であった。ネタは木箱に入れられている。
席について、まずはビールを頼む。お通しは「ふぐ皮のにこごり」。こちらが一杯やっている間にご主人は握りの段取りを着々と。なるほど、握りは一斉に握るから時間を合わせるのだということだ。
基本的には「吉富寿し」は、じっくりと酒を飲みに来るところでないということである。もちろん、忙しい週末に行ったので平日でもそうなのかはわからない。鮨屋というところは、鮨を楽しむところなのでお店の姿勢には大賛成である。
そのあと、こちらの「煮ダコ」が出され、そのうちにお客が9名揃った頃にネタの切り分けが終わったようで、「握っていいですか?」とご主人が聞いてきた。
そうそう!この「煮ダコ」は美味しかった。煮具合といい味の塩梅といいなかなかのものであった。
握りは、9人分まとめて握ってから出される。シャリはササニシキの古米と新米を半分づつだそうである。シャリの大きさはちょっと小さめ。若干固めのシャリで握りも丁寧。
最初の握りは「コチ、あさつき(?)モミジオロシを挟んで」。最初のお鮨から個人的な味の好みのスポットに入ってしまった!(笑い)
お次は「カブと小鯛」。こちらも鯛とカブの食感の違い、鯛の甘み、それに少しあとで口の中に広がるカブの味とのハーモニーが素晴らしい。
こちらは、まぐろの「ヅケ」。その上に、さらに煮きりをつけて出される。
「煮ハマグリ」。ツメの塩梅もいい。
こちらは「イサキ」で、軽く炙ってある。
「鱧」は炙って粗塩でさっぱりと。
こちらは「中トロ」。
「アジ」は、煮きりをぬり、ショウガにあさつきを乗せ、こちらもさっぱりと食す。
「アナゴ」は炙って、スダチの皮を卸し金で軽く卸してふりかけて食べるのだが、このとき、最後の一貫を握っているときに身が半分ポロリ。その握りが私のところに。(^^;;
ご覧のように、見た目、アナゴとはわからないような有様に。個人的には、このことだけはちょっと……。
そのときの動揺か、「車海老」が次に出されたのだが、写真を撮り忘れてしまった。で、こちらは、車海老の頭を炙って出されたもの。そうそう!車海老の握りは半生で茹でられていてとても美味しかった。
こちらは「イカ&うに」。イカは縦横に切り目を細かく入れ(松皮作り)、口の中でうにと絡みやすくして、両方の旨みをミックスさせる。
で、コースの最後の握りは「ミョウガとオクラ」で、口の中をさっぱりとリセットしてくれた。
そのあとはお好みで握ってくれるのだが、私が頼んだのは、まずは「まぐろの昆布〆」。まぐろの昆布〆を食べたのは初めてかもしれない?しかし、まぐろはあまり昆布〆にはあまりなじまないかもしれない。
最後は「鯛の昆布〆」。こちらは昆布の味がよく染みて美味しかった。
いかがだろう?コース一通りで4,500円。おつまみや、あとのお好みの握りで値段が違うが、一人8千円ほどで楽しむことが出来るので、お得感もあった。お勧めの鮨屋だと思う。
吉冨寿し
福岡市中央区舞鶴3-6-23
サンハイツ舞鶴1F
092-741-3490
日祝日休
12:00~14:00 17:30~20:30
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コメント
Aki-G-Chanさん
はじめまして。
吉富寿しも、このとき行ったきりです。
福岡を去る前に、もう一度行きたいお店のひとつです。
では、今後ともよろしくお願いします。
投稿: あさぴー | 2009/03/08 22:27
我が夫婦が福岡で唯一愛するお鮨やさんを上手に紹介してくれていた我が事のように嬉しく拝見しました
あるお寺で拝見した「おいしいものを食べるということと、おいしく食べるということは違う」と言葉が大好きですが、吉富のオヤジは「おいしいものを美味しく食べさせてくれます
なりかわりまして、今後ともご贔屓に。
投稿: Aki-G-Chan | 2009/03/08 18:28
misoraさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
志の助さんに行かれたんですね!?
うらやましい……。
でも、福岡でもいいお店を見つけたので、良しとしましょう!
投稿: あさぴー | 2007/06/21 20:39
こんにちは☆はじめましてです。
いつも愛読させていただいていますが、初コメントです。
あさぴーさんの記事の中でも、お鮨の記事が大好きなので、
じっくり読ませてもらいました(^^
どれもこれもおいしそー。
‘車海老の半生’食べてみたいです!
*私事ですが・・・
あさぴーさんの情報を元に先日『志の助』デビューしました。
本当に美味でした♪♪♪
ありがとうございます!
投稿: misora | 2007/06/21 12:45
おーばさん
今日は高松に来ています。松山から移動しました。
福岡にもいらっしゃ~イ!
でも、福岡は暑いよ~!
投稿: あさぴー | 2007/06/19 22:57
MAK!
福岡まで飛行機で80分!近い近い。
美味しいお店も色々あるぜよ~!
投稿: あさぴー | 2007/06/19 22:55
むねさん
こんばんは。
はい、やっと行けました。
(^^;;
椅子の橋渡しですね!?ははは。こちらの居酒屋では同じ皆ようです。
でも、吉富はマジで良かったです。あなご事件などありましたが……。
オヤジさんもいい味だしてますし。
赤身昆布締めはちょっと?だと私も思います。
情報ありがとうございました。
投稿: あさぴー | 2007/06/19 22:54
いいとこ見つけまくってますね。よろしく~(何をだ?)。
そろそろ襲撃しようかなあ。でもあちこち飛び回っているみたいだし。
投稿: おーば | 2007/06/19 21:53
↑DJ Makさま
このお店、ワタクシが情報提供したんですよぉ~(^^:;
投稿: みっきー | 2007/06/19 19:21
さすがあさPさん
美味しそうなところを発見されましたね
美味しそうな上に、値段が魅力的ですね。
マイレージがたまったので、ごちそうに
なりにいきますね 笑
投稿: DJ Mak | 2007/06/19 12:05
おはようございます。
行かれましたか、吉富さんに。
ツタもいい感じに成長している様子^^
カウンター9名ということは、椅子の橋渡しがあったんでしょうかね?
アナゴの件は残念です。お客の少ない時は、それを肴にまわして、握り直したりもするんですけど、満席時はそうなってしまいますよね…。赤身昆布締めは最近の定番になっているようですが、私は遠慮したい一品かな^^;
まぁ、あの内容でのあのお代。コスパは相当優れていると感じています♪
投稿: むね | 2007/06/19 09:57
トリッキーさん
どうもどうもです。
福岡は魚が美味しいですよ~!
アラは、まだ残念ながらこちらでは食べていないです。
冬までおあずけです。
トリッキーさんも是非福岡に遊びに来てください。
街中では「博多祇園山笠」の準備が始まりました。
投稿: あさぴー | 2007/06/19 07:56
あさぴーさんお元気ですか。
そうそう、僕も柔らかく煮たアナゴは大好きですが、
崩れているとがっかりしますよね。
まぁ味は変わらないっちゃーそうなんですが。
そちらも魚はおいしいようですね。
僕は九州といえばアラが気になります。
一生に一度は食べてみたいなぁ。
投稿: トリッキー | 2007/06/19 01:11