白峰村の「石豆腐(堅豆腐・固豆腐)」と「とち餅」は先人の知恵
堅豆腐とは、濃度の濃い豆乳を使ったり、にがりの代わりに海水を使うなど、さまざまな方法を用いて保存できるようにした豆腐のことで、全国でも色々なところで名前は違えども作られているようである。
特に、流通の不便な豪雪地帯や山岳地帯あるいは離島などで作られ、なかには荒縄で縛って持ち運びできるほど堅いものもある。やはり豪雪地帯は、長い冬を越すための保存食として、水分を出来るだけ抜いて腐りにくくしたようである。
GWに白峰に行った折に、訪れたお店は「山下ミツ商店」。近年、157号線沿いに新しい工場と店舗を作った、いま人気の豆腐のお店である。
好天に恵まれた連休だったために、この日も大勢のお客で賑わっていた。
ここの豆腐の人気の秘密は、国産大豆と天然にがり、それに白山の清流によって作られることにある。
私が買ったのは、「ミツの堅」と「とうふDEチーズ」。「ミツの堅」は、昔ながらの白峰の堅豆腐だが、食べた感じはもめん豆腐を少し硬くした感じで、わさびじょうゆでそのまま食べるととても美味しかった。堅豆腐はしっかりして崩れにくいので豆腐ステーキにしてもいいかもしれない?味的には大豆のフルボディ版という感じかな?
お次は、「とち餅」である。
「とち餅」は名のごとく「栃」の実を使ったお餅であるが、昔は全国の山間部で多く作られていたようであるが、手間がかかるので、いまでは作られるお店も少なくなったようである。
白峰でも、いまでは作っているのは三軒だけなようで、作られる量も少なく、実際、私が行ったGWのときは、その3軒とも売り切れであった。(T_T)
栃の実はアクが強く、そのままではとても食べられないので、灰を使ってのアク抜きなど、2週間近くの時間をかけて作られる。栃の実は脂肪分が多くなく、成分的には米や麦に近いようだが、先人の知恵というか、保存食としても優れていたのであろう?
栃の実独特のほろ苦い皮に、あんの甘みが程よくマッチしたお餅である。
すみません。ということで、「とち餅」については写真はありません。
詳しくはこちらのホームページを見てください。
http://shoko.or.jp/071del/img01award/008sinsa.html
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コメント
kawaharaさん
おはようございます。
とち餅は先人の知恵ですね。
でも、雑煮で食べたことはないですね。(^^;;
投稿: あさぴー | 2006/05/21 08:51
山下さん
コメントありがとうございます。
商売繁盛ですね。
お店も活気があり素晴らしいです。
これからの繁栄をお祈りいたしております。
投稿: あさぴー | 2006/05/21 08:42
とち餅大好きです^^。初めて白山麓に行った際に白峰の郵便局の近くのお店にて買い、滋味に感動しました。またその店の方が「どこからいらっしゃったのか?」というので「加賀のほうからだ」と言ったら、オマケしてくれたことも覚えております(笑)。雑煮の場合ミソ仕立ての汁には合いにくいかもしれないですが澄ましだと非常に合い、美味しかったです。
投稿: kawahara | 2006/05/21 01:07
白峰の山下ミツ商店の山下浩希と申します。
この度は私どもをお取り上げてくださいましてありがとうございます。
GWに御来店いただきましてありがとうございました。御満足いただきましたでしょうか。これからも白峰で皆様に喜んでいただける豆腐作りに励みます。
これを御縁にお付き合い御指導宜しくお願いします。あさぴーさんの御活躍、白山の麓からお祈りします。
投稿: 山下ミツ商店山下浩希 | 2006/05/20 23:36
りょうさん
こんばんは。
私も、ここのは初体験でした。
確かにいい値段していました。
でも、GWのせいかもしれませんが、ひっきりなしにお客が来ていました。
儲かっているみたいですね!?
投稿: あさぴー | 2006/05/20 22:35
山下さんとこの青竹豆腐も好きです。高価なので、青竹を捨てるのがもったいなくて・・・
投稿: りょう | 2006/05/20 21:10