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2006/05/25

おでんの老舗「お多幸」は関東風正統派のおでん

北陸では、おでんといえば、薄味の、タネの色もそんなに濃くないものが主流だ。関西の方では、「おでん」の呼称として関東煮(かんとだき)ということもあるが、実際には関西のような薄口の味付けのもは関東の「おでん」としては珍しく、大概が濃い色のものがほとんどだ。

「おでん」の語源は田楽だと言われている。室町時代にできた田楽が江戸時代に醤油で煮込んだおでんとなった。これを屋台で買って食べていたようで、江戸時代から庶民の食べ物だった。

Otakou_002 で、この「おでん」の老舗といえば、明治に創業した本郷にある「呑喜」だが、戦後、おでんを広めた老舗といえば、大正14年創業の、銀座の「お多幸」のほうが有名かもしれない?

「お多幸」は、昔ながらの甘辛味の関東煮を頑固に伝える老舗で、新宿や新橋にもお店がある。

今日は、そんな「お多幸」の茅場町店に、本当に久しぶりに訪れたので紹介したいと思う。「お多幸」茅場町店には、20年ほど前、東京に住んでいたときには、時々、晩飯を食べるために通ったことがある。

今回、近くに用事があり、久しぶりに行ったが、そのときからは、一階の席がなくなり、2階だけになっていたが、当時の面影は残っており、懐かしい気持ちになりながら、おでんに舌鼓を打った。

おでんの王様といえば大根。関西風、関東風ともそうではないだろうか?お多幸の大根は醤油が染み込んで黒い。醤油をたっぷり継ぎ足し、山盛りの砂糖をいれて出来上がる大根は、芯まで出汁が染みて美味。タマゴも同じく味が染みている。

どうも、関東風のおでんは、味が適度に染みるような素材に適しているようだ。味がすぐに染みるような材料は、逆に味が濃すぎてしまうかもしれない。

Otakou_004

写真の左は、大根、豆腐、ふくろ、ごぼうの昆布巻き。右はタマゴとつみれ。

つみれは味が染みすぎ過ぎて、ちょっとくどかった。昆布も少し味が濃かったぁな?

Otakou_006 そうそう!このお店では、おでん以外のおつまみも色々揃っている。写真は「タコのから揚げ」である。こちらは揚げ立てで美味しかった。

いかがだろうか?関西と関東の「おでん」の味を食べ比べてみては!?

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コメント

おーばさん
おはようございます。
なかなか、その日の夜の予定が確定できないので。(^^;;
また、機会があればお付き合いのほどよろしく!

投稿: あさぴー | 2006/05/28 08:54

神出鬼没ですねー。
たまには声かけてー(笑)。

投稿: おーば | 2006/05/28 08:13

ソーリさん
こんばんは。
情報ありがとうございます。
お多幸は、二つの系列があるみたいですね!?
本家と元祖でしょうか……?(^^;;
いまは、金沢にお住まいということで、今後ともよろしくお願いします。

投稿: あさぴー | 2006/05/25 18:46

マスターさん
こんばんは。
どうもありがとうございます。
日々これ研鑽。
そういう、マスターも凄いと思いますよ!

投稿: あさぴー | 2006/05/25 18:43

しゅうさん
こんばんは。
「秀ちゃん」もよく知っていますよ~!
でも、だいぶ前に行ったきりですが。
(^^;;

投稿: あさぴー | 2006/05/25 18:42

どうもはじめまして。東京にずっといて金沢にUターンして
きた、お多幸好きです。

銀座のお多幸は、日本橋に移転しました。1ー2年前ぐらい
でしょうか。移転時に、生ビールや焼酎を取り入れました。
日本橋といっても東京駅に近いあたりですよ。

お多幸は、各店で味が違うらしいですね。薄い味のお多幸
に行ったこともあります。
あの濃い関東炊きは本店のみかと思っていましたが、茅場
町も相当濃そうですね。
ちなみに、本店で「見つくろい」を頼むと、大根が入っていな
くても豆腐が入るぐらい「豆腐が売り」なのが、お多幸本店です。
豆腐を載せて汁だくにした茶飯を、しめに食うのがうまいですよ。

投稿: ソーリ | 2006/05/25 16:08

あらためて『あさぴーさん』は凄い!!
感動ものです♪

投稿: マスターです♪ | 2006/05/25 13:41

おでんと言えば、大川町の「秀ちゃん」
今年に入って「月光亭」であった人に教えてもらい、4回ほど通いました。

「旬庵」のままも知っていて、一緒に行ったな〜
小さなお店ですが、小松ならではのオリジナルおでんがおいしかったのを覚えています。

店名も「秀」だし、お店のおかあさんも秀だし。親しみを持ちました(笑)

お刺身もおいしいし、会計もリーズナブル。
行きたいな〜

投稿: しゅう | 2006/05/25 10:24

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