« 家族連れで楽しめる「いしかわ動物園」はこれからがいい季節 | トップページ | 気軽に入れる「欧風料理店 ル・ぺルシー」 は南フランスの薫り »

2006/03/21

犀川沿いにひっそりと佇む粋な日本料理のお店「雅乃」

miyabino_003 片町から犀川沿いに200mほど上流に行き少し左に入ったところに「雅乃」はある。

最初、場所がわからずに少し迷ったが、電話して確認してたどり着いた。

「雅乃」のご主人は、前に紹介した日本料理の「銭屋」で料理長を務めていた方で、9年前に独立して「雅乃」を始めたとのこと。蕎麦の藤井さんもおなじみのお店だということで、前から行きたいお店の一つであった。

お店自体は1階がカウンターで7席ほど、2階に2部屋の座敷があるだけの小さなお店。

料理の方は、さすが「銭屋」の料理長を務めていただけのことがある。京風の味に、金沢らしい素材の良さを旨く引き出した料理は、犀川沿いという場所とも相まって、とても金沢風情を感じるものとなっている。

もちろん、「銭屋」と同じで、旬の先取りを取り入れて、季節感とちょっとした驚きを感動をうまく演出している素晴らしいものであった。ただ、お断りをしておくが、「雅乃」に伺ったのは2月末。いま、同じものがお店で出されているかどうかはわからない。それに、ちょっと時間が経ってしまったのでなんだが、2月末では旬の先取りと思うものも、今の時期では当たり前かもしれないので、その辺はお許し願いたい。

では、料理の方を順番に紹介していこう。

miyabino_004

先付けは「菜の花の麩味噌和え」。春の香りを感じる一品で、加賀麩に染み込んだ味噌の味も、ビールとの相性抜群であった。

miyabino_007

椀物は「蛤のしんじょう」。日本料理の板前の腕を見るには椀物で決まるといわれるほど、椀物の出汁の味は料理人の腕が試されるのだろう?出汁のひき方や味加減、盛りつけのセンスまで問われるのが椀物。もちろん、「雅乃」の椀物も素晴らしい出来だった。

miyabino_008

向付けのお造りは、まずは「」。こちらも春を感じさせてくれる。

miyabino_009

続いて、「メカジキ」メカジキは辛味大根とわさびで。辛味大根とわさびの辛みが、少しツンとくる爽やかな味。

miyabino_010

その次に出されたのは、吸い物のような感じの仕上げの「ひろうす」。関東では「がんもどき」と呼ぶが、ご主人いわく、「ひろうす」と「がんもどき」は違うようである。「ひろうす」は、豆腐に山芋を擦り込み、龍のうろこを表す百合根、目をあらわす銀杏、ひげをあらわすささがきごぼうを包んで揚げたもののこと。「飛龍頭(ひりゅうず)」とも呼ぶようである。コンソメスープのような、ちょっと洋風な上品な味であった。

miyabino_012

お凌ぎは「カラスミおこわ」。こちらも美味。

miyabino_013

焼物は「ノドグロのゆうあん焼」。ゆうあん焼とは、醤油、みりん、酒を混ぜ合わせてその汁に漬けこんだものを焼く料理であるが、聞くと、柚も入っているようである。そして、焼かれたノドグロの上に盛られているのは、紫芋をすりおろしたもの。ノドグロのちょっと濃厚な味に、芋の甘味が加わり、とても美味しい。

miyabino_014

揚げ物は「揚げだし白子」。濃厚なタラの白子をうまく揚げていて、形といい、もちろん、一口食べた時にトロリと白子の濃厚な味が口中に広がる逸品であった。

miyabino_015

焚き合わせは「竹の子、ふき、海老」。2月末は、まだ竹の子は時期には早かったが、新鮮な竹の子を食べるのは、去年の旬の時期以来だったので、懐かしい味のような感傷にしばし浸る。

miyabino_016

ご飯は、「シラスとショウガの炊き込みご飯」。吸い物は「汐汁」。どちらも上品な味で、たっぷり飲み食いした後でも胃の中に消えていく。お替り自由で、もちろん私もお替りをした。

miyabino_017

こちらは、最後のお菓子である。

miyabino_011

そうそう!こちらは、途中で出されたものだが、お造りの鯛の皮を焼いたもので、これも酒のつまみとしては最高であった。

春もこれからが本番!たまには、こんな贅沢もいいかな……。

雅乃
金沢市中川除町67-1
TEL 076-262-8026 
日曜休

この記事が気に入ってくださったら下記をクリックお願いします。
人気blogランキングへ

にほんブログ村 グルメブログへ

|

« 家族連れで楽しめる「いしかわ動物園」はこれからがいい季節 | トップページ | 気軽に入れる「欧風料理店 ル・ぺルシー」 は南フランスの薫り »

石川グルメ(和食・割烹)」カテゴリの記事

コメント

うう、ひ、ひどい!
またしても、カパの長年の憧れの店に・・・
お茶人の間で、とても評判のよいお店ですね。

投稿: kapako | 2006/03/21 09:46

kapakoさんだったら、たくさん、連れて行ってくれる方がいるのでは?
でも、ここは茶人に人気があるのはわかる気がします。

投稿: あさぴー | 2006/03/21 12:24

居ないのですよ~
だから、八日市のS氏に誰か、紹介してって言ったのに、
私の友人ばっか候補者つくって私には放置プレイっす。
ひどい男だ!

投稿: カパコ | 2006/03/21 17:58

雅乃は落ち着いた雰囲気気の大人の店ですよね。
20代の時にお見合いもどき?で女性側のご両親に連れられて行ったのですが、その時はただ緊張していて料理を楽しむ余裕等全くなかった・・・
いつかこの店が似合う歳になったらまた来よう・・・って思いながら早○年・・・
まだまだ似合いません。
再デビューはいつの日か・・・・・・

投稿: 和菓子 | 2006/03/21 20:23

カパコさん
こんばんは。
たぶん、S氏がカパコさんを気に入っていて、誰にも紹介しないのでは?

投稿: あさぴー | 2006/03/21 21:41

和菓子屋さん
こんばんは。
和菓子屋さんがお見合い??
マジっすか~!?
今度、一緒に行きましょう!

投稿: あさぴー | 2006/03/21 21:45

こんにちは。
こちらはすべてに行き届いてるお店ですよね。
お料理はもちろん大満足、たくさん食べても
お腹は苦しくならないのが不思議。
特に女将さんがお料理を運ばれるタイミングが絶妙でした。
予約された方が確実かも・・・(今はそうでもないんでしょうか?)

投稿: keiko | 2006/03/22 09:51

初めて、ブログ拝見しました。
とても楽しくて、為になって、素敵ですね。
辰口の幡生の荘は、ご存知ですか?
なかなかいい店ですよ。
村久木さんにたまに会います。

投稿: まこり~ん | 2006/03/22 16:43

keikoさん
こんばんは。
ここは一品あたりの量は少ないですが、値段の割には種類が多くて、あさぴー好みでした。
週末は予約はしたほうがいいと思います。

投稿: あさぴー | 2006/03/22 21:23

まこちゃん
どうもです。
お褒めに預かり光栄です。
辰口の幡生の荘は聞いたことありますが、行ったことないです。
何のお店?

投稿: あさぴー | 2006/03/22 21:26

私もここは憧れのお店。
鈴おきと並んで行ってみたいお店ナンバー1です。
装飾過多な料理が多いなか、ここのお料理は見ていても潔くって美しい・・・やっぱりお小遣い溜めよう!

投稿: カエデママ | 2006/03/23 09:36

カエデママさん
こんばんは。
たとえがいいかわかりませんが、雅乃の料理にはキレがありました。
味にメリハリがあるというか。
一度行ってみてくださいね!

投稿: あさぴー | 2006/03/23 21:55

そうですね。
予約が必要かも!!!
でも、おいしいですよ。
なんでも。
村久木さんのぐい飲みでいただくお酒がまたGOOD!
お店のクミさんと陽子さんと竜太郎さん。
そして、おおママさんの笑顔が最高です。
行ってみてくださいね。

投稿: まこり~ん | 2006/03/24 14:01

まこちゃん
こんばんは。
なるほど、情報ありがとう!
村さんのぐい飲み、いっぱい持っています。
(^^;;
今度、行ってみますね~!

投稿: あさぴー | 2006/03/25 19:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70453/8842267

この記事へのトラックバック一覧です: 犀川沿いにひっそりと佇む粋な日本料理のお店「雅乃」:

» 初秋の味を 雅乃 で堪能しました。 [らくえん の LOHAS de DOH?RAKU? ]
 金沢でおいしい御料理をいただけるお店として知る人ぞしっている有名な「雅乃(みやびの)」にいって初秋の味を楽しんできました。  ご主人は、金沢で有名な名料亭「銭屋」の花板に弱冠26歳でなったという料理人... [続きを読む]

受信: 2006/09/26 10:57

» 赤むつ(アカムツ)/ノドクロ [料理レシピ紹介サイト:ブログでCookin'!]
「赤むつ(アカムツ)/ノドクロ」料理レシピのブログ記事から美味しそうなものを選んでみました。ぜひ、読み比べてみてください。 =2006年10月20日... [続きを読む]

受信: 2006/10/21 17:38

« 家族連れで楽しめる「いしかわ動物園」はこれからがいい季節 | トップページ | 気軽に入れる「欧風料理店 ル・ぺルシー」 は南フランスの薫り »