加賀市大聖寺「石川県九谷焼美術館」と「茶房 古九谷」でホッとしよう!
ご存知、九谷焼は石川県を代表する工芸品である。
九谷焼については、前にも私のブログで紹介したことがあるが、その「九谷」という名前の由来が現在の加賀市にある。10月より合併で加賀市となった山中温泉から約12~13キロ山の方に入ると、九谷村というところがあり、そこで江戸時代に大聖寺藩により、九谷焼が興されたのである。
そのため、石川県はここ加賀市に「石川県九谷焼美術館」を作ったのだろう?もっとも、いまは合併して加賀市となっている。しかし、美術館が出来たときは、まだ山中町だったはずだが・・・。(^^;;
そんな、「石川県九谷焼美術館」に本当に久しぶりに行ってきた。ちょうど加賀市・山中町の合併を記念して「華麗なる用の美 古九谷と山中漆器の出会い展」というのをやっていた。こちらは、来年の1月15日(日)までやっている。
「石川県九谷焼美術館」の設計は象設計集団。そばを流れる大聖寺川の治水公園も彼らが手がけており、美術館と一体となった景観を実現している。象設計集団とは、能都町の縄文真脇公園と温泉の設計も手がけているユニークな設計集団で、私もその当時から注目していた。
さて、私のブログはグルメのブログである。もちろん、料理そのものが主役ではあるが、その主役を引き立たせるためにも「器」は大切な道具である。どんなに素晴らしい皿や茶碗であっても、使われなくて単に飾るためだけのものであるならば、本当に悲しいことだと思っている。
九谷焼・山中漆器も美術工芸品として高い評価を受けている。しかし、もちろん「使われるために作られた」道具としての側面も持っている。
今回の展示は、道具としての九谷焼と山中漆器に焦点をあて、二つを一緒に置いて展示することで「用の美」を理解してもらおうという試みであった。いわばコラボレーションと言っていいだろう。
テーマや趣旨には大いに賛同したが、展示の内容はもう少し工夫があってもいい気がした。単に山中漆器の上に九谷焼の器が置かれていたものが多かったようである。
ところで、、「石川県九谷焼美術館」は、建築的にもなかなかいい空間の美術館であると思う。中庭を回遊する形で見て回るのだが、その庭に向かってところどころに素敵なイスが置かれ、展示品を見ながら時々イスに座り、外を眺めて気持ちをリセット出来る工夫でとてもいい感じである。
また、入り口の傘立てなども九谷焼で出来ていたり(写真中)、パソコンを使ってバーチャル絵付けが出来たり(写真下)、なかなか面白い美術館だと思う。
また、二階には「茶房 古九谷」というお土産と喫茶のお店があり、こちらもなかなかのお勧めのお店である。
空間も天井が高く気持ちがいい。この空間でお茶を飲むと美味しく感じられるだろう?お店の中はギャラリー形式となっていて、二ヶ月に一度ぐらいテーマに応じた九谷焼の作家の力作が展示され、もちろん買い求めることも可能となっている。
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コメント
necoさん
おはようございます。
そうですね。図書館の隣にあります。
カフェギャラリー、毎回テーマを決めてやっていますから、見ているだけでも面白いです。
お茶は、小さなお茶碗に入れてもらえるのはサービスみたいです。
投稿: あさぴー | 2005/12/08 08:14
ここ好きです!行く時は随分迷いましたが。
図書館目指していくといいのかな・・・
母と一緒に訪れた時、カフェの焼き物、私はなんとか思いとどまったものの、母は3点セットで購入してました。若手のユニークな作品もあったりしておもしろいですよね。私たちは喫茶メニュー注文してなくて、作品みてただけなんですが、どうぞとか言われてお茶出して頂きました。無料で!
買いそうだ!と見られたからなのか、通常のサービスなのかは不明です(^_^;) ウバのメニューに載ってたお茶でしたが。
投稿: neco | 2005/12/07 22:59