「日本一の朝食」山中温泉「かよう亭」はご主人こだわりの宿
「日本一の朝食」。直木賞作家の高橋治氏が「かよう亭」の朝食のことをそのように称したそうだ?
そんな「かよう亭」に、やっと宿泊することが出来た。「かよう亭」の竹内総支配人のことは昔から存じ上げており、一度訪れて館内を拝見したこともあったのだが、宿泊は今回が始めてである。今回は上口社長ともじっくりと話すことが出来て、とても有意義なひと時であった。
さて、その「かよう亭」を今日と数日後の2回に分けて紹介したいと思う。
第一回目の今日は「日本一の朝食」について。次回が夕飯についてである。
「日本一の朝食」の話題に入る前に、少し、館内についても触れておく。
ここ「かよう亭」は、数寄屋造りの宿で、館内は畳敷きで靴を脱いで中に入る。よく考えると、私がブログで紹介した温泉旅館(あらや滔々庵、たちばな四季亭、能登の庄)は全て畳敷きの旅館で靴を脱いで入るところばかりである。まぁ、私自身、和食が好きで、温泉にはあくせくせずにゆったりと行きたいほうなので、自ずとその手の旅館を選ぶのだろうが、やっぱり日本人がくつろぐときは畳がいい!これは日本人のDNAがそうさせるのかもしれない!?
浴場は泉質を保つためにあえて露天風呂を作っていないようだが、窓から見える景色は「自然」そのもの。聞くと、窓から見えるところは全て「かよう亭」の敷地だそうで、道理で人影など見えないはずだ。その広い敷地にたった10室のみの宿が「かよう亭」である。
また、入り口近くの、バーラウンジ「古今サロン」では、とても美味しいハーブティー(ミントティー)を味わうことが出来る。これはご主人自ら裏の山で採ってくるそうだが、場所はご主人しか知らないそうだ!(^^;;、
前置きが長くなってしまったが、いよいよ、「日本一の朝食」の紹介である。
これは、ご主人から直接お聞きしたことであるが、いまの宿を作るときに一番考えたのは、「朝めしが美味しい宿を作りたい」ということだそうだ。結論から書くと、そのこだわりが随所に見られる素晴らしい「朝めし」であったと思う。
まずは、一番の旨さ!「出し巻き玉子」である。このために作られた山中塗の入れ物に入れられた「出し巻き玉子」は、ふたを開けると湯気が立ち登り、否が応でも食べたくなる一品。ほんのりと上品な出汁の甘辛さが絶妙である。卵は能登の地鶏のもので、聞くと半年間は腐らないそうである。
次に興味をそそられたのは「ハタハタの一夜干し」を炭火で炙ったもの。実は私はハタハタという魚はそんなに好きな魚ではないが、このハタハタは焼いても適度な水分が残り、味もいい塩梅で出ている。これも炭火のお陰だろうか?
あと、大豆の香りが舌でもしっかり感じる豆腐を使った「湯豆腐」、白峰の「堅豆腐昆布〆合せ味噌」、有馬山椒を乗せ割り醤油で食べる「丸いも」、「焼岩のり」、それに、その都度作られる「イカの塩辛」もたいそう美味であった。
とてもとても、ここでは言い尽くせないほど。まだまだ、ご主人のこだわりが凝縮された「日本一の朝食」について書きたいことは山ほどある。でも、これ以上は書かないでおく。この「朝めし」を食べに行くだけでも行く価値はあるといえる。
皆さんも一度だまされたと思って行って見て欲しい。ただ、やはり、この味を楽しむには少しばかりの贅沢な出費は覚悟せねばならないが・・・。
かよう亭
加賀市山中温泉東町1丁目ホの20
TEL 0761-78-1410
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コメント
カエデママさん
こんばんは。
カエデママさんも「かよう亭」に行ったことがあるのですね!?
私も今回が初めて経験でした。
あの「良さ」がわからない人にとっては高いと思う出費でしょう?
今回、上口社長とも、夜と朝に2時間ぐらいお話をすることが出来て、宿の生い立ちからのお話をお聞きすることが出来ました。とても良かったです。
夜、お風呂に入りに行ったら、「可愛い訪問者達」は脇目も振らずにパンの耳を食べていましたよ!
投稿: あさぴー | 2005/11/14 20:09
一生に1度でいいから・・と友人とお邪魔したことがあります(汗)
お宿に泊まるというより、お友達のお家で泊まるような、ゆったり安心感がある不思議なお宿でした。また行きたい・・・です。社長さんがあまりにフレンドリーで優しい方だったので、私たちは「番頭さん?」とか凄い勘違いをしそうだったんですよ(滝汗)
夜、窓をパンパン叩く、可愛い訪問者には遭遇されましたか?
投稿: カエデママ | 2005/11/14 11:45