加賀藩前田家家紋「梅鉢紋」と尾山神社、小松天満宮
加賀藩の家紋はご存知「梅鉢紋」である。「梅鉢紋」といえば、学問の神様「菅原道真公」をパッと思い浮かべるのではないか?
何故、加賀藩が梅鉢紋を家紋としているのか?
書くと長くなるので詳細には書かないが、ようは利家が菅原道真のことを尊敬していたようである。よって、「梅鉢紋」を家紋としたようで、祖先かどうかは怪しいようである。
さて、今日は、その前田家の藩主を祭っている二つの神社を紹介しよう!
まず最初は、金沢での観光場所としても有名な尾山神社である。尾山神社は、藩祖「利家」と奥方の「まつ」を祭っている神社で、元々、1599年に利家を合祀して創建された卯辰八幡宮を、明治6年(1873)に卯辰山から現在地に移して出来たのが尾山神社である。
特徴は一見すると竜宮城のようにも見える神門である。この神門は明治8年(1875)に完成し、和洋中の三様式が取り入れられ五色のギヤマンが綺麗で、観光客の絶好の撮影ポイントとなっている。また、境内には、利家の銅像などが建てられており、初詣などでも大勢の人で賑わっている。
次は、小松市のある「小松天満宮」である。こちらのほうはその名の通り菅原道真を祭っている天神様である。「小松天満宮」は三大藩主の利常が小松城に隠居したときに、前田家の祖(であると思われている)菅原道真公を祭る神社として、京都北野天満宮を4分の1に縮尺して建てられた。それは、当時は最も嫌われた「鬼門」という方位で、金沢城と小松城の鬼門線上に小松天満宮を造営したのである。なお、高岡城、金沢城、妙立寺(忍者寺)、小松天満宮、小松城はこの鬼門線上にあるとのこと。
このように、小松天満宮は加賀藩にとって重要な守護神として位置づけられていたようである。写真の神門(上)と本殿は国の重要文化財である。
小松天満宮は、学問の神様、菅原道真を祭っている関係で、初詣などでは多くの受験生の神頼みで賑わう。また、天神様といえば梅を思い浮かべるだろうが、早春には梅の花が参道を飾る。こちらも見所の一つである。
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コメント
pandafulさん
こんばんは。
小松天満宮は私の家からも近いです。
陰陽道も風水も同じ陰陽五行説ですからね。
神社のお話には陰陽道が似合うでしょうが。
投稿: あさぴー | 2005/10/15 19:38
小松天満宮も、昔梯川の改修で移転話が出たとき、この金沢城の裏鬼門に当たるという話を取材したことがあります。
そのおかげかどうか分かりませんが、現在地に残れるようになって良かったと思います。
あのころは「風水」ではなく陰陽道の話だったが…
投稿: pandaful | 2005/10/15 12:44