美味しい水が美味しいものの基本です。石川の名水
前にもこのブログでも書いたが、北陸は「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど、雨が多い地方である。また、冬になれば湿気を多く含んだ雪が降り積もる。
そんな地表に降り注いだ雨や雪は、川となって海まで流れ着くものもあれば、当然のごとく地中に浸み込むものもある。そんな地中に浸み込んだ水は伏流水と呼ばれ、長い間に土壌によってろ過されきれいな水となって地表に湧き出たりする。それが湧き水と呼ばれたりするのだが、この湧き水の多くはミネラルが豊富で不純物が少なく。2年以上も腐らないこともある。
石川県は水が美味しいことでも有名で、夏でも水道水をひねれば冷たい水がいつでも飲めて、都会の人にとっては羨ましいほど美味しい水が飲める。
そんな水を使っての、酒や料理がマズイはずはない!?(もちろん、料理の旨い下手はありますが・・・)
今日は、そんな石川県の美味しい水を、いくつか紹介しようと思う。
山代温泉の総湯の近く、あらや滔々庵の「うつわ蔵」のまん前にある。上水道が整備されるまでは、地元の人々の貴重な飲料水だったようである。水道が普及した今でも伝統は受け継がれ、旅館に働く接待さんの水汲みのための往来が絶えず、誰言うともなく「女生水」と呼ばれるようになったようである。
弘法池の水(名水百選に選ばれている)
白山市鳥越の釜清水地区にあり、言い伝えでは、昔、弘法大師がこの村へ来られた時、休憩を取ったときに水をもらい、老婆に親切にしてもらったお礼に、錫杖をぐさっと岩に突きさし、ぐりぐりえぐって穴を掘ったら、湧き水が出てきたとのこと。池の前にはこの伝説にちなんで弘法大師像が安置されている。
仏大寺の霊水堂
能美市辰口にある。そばの観音山は奈良平安時代から白山信仰の霊場で、明治中頃までは女人禁制の霊地であった。いまは水汲み場はきれいに整備されていて、多くの人が水を汲みに来て賑わっている。我が家でも昔はよく汲みに行ったものだが、この頃はちょっとご無沙汰しているが。
那谷寺の修行場である円行山へ行く道の途中にある近くの涌き水。ここは手取川の源流の一つで、水量も豊富で人も少なく案外穴場の湧き水かもしれない?
| 固定リンク
「 石川グルメ(お酒以外の飲料)」カテゴリの記事
- 能美市岩内コンビニ併設「いわうちマルシェ」は地元野菜のマルシェとスムージーが人気(2016.06.11)
- 小松国府台にひっそりとある紅茶専門店「イーストリバー」でまったりアフタヌンテー(2015.09.26)
- 金沢尾山町「ブランケットカフェ」は自家焙煎珈琲で人気のホッとするコーヒー専門店(2015.09.06)
- 小松の茶室「仙叟屋敷ならびに玄庵」一般公開で呈茶会&「こまつ青空マーケット」(2015.06.03)
- 小松のナチュラル志向のお店2軒フレッシュジュース「TACHIBANA(タチバナ)」とパン屋「あんずの木」(2014.05.19)
コメント
おーばさん
水は命ですね。
小松はいいですよ~!(^_-)
投稿: あさぴー | 2005/08/30 22:17
「神泉」の仕込み水もうまい!
投稿: おーば | 2005/08/30 21:44