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2005/08/28

裏千家千宗室「仙叟屋敷・玄庵」と大樋焼

加賀前田家は、文化的にも大きな影響を現在にもたらしている。茶の湯も初代藩主である利家の頃から盛んで、京から多くの茶人を招き寄せている。

さて、今日は、そんな茶の湯に関係あることを書きたいと思う。一つは裏千家と千宗室について。もう一つは、金沢の大樋焼についてである。
茶の湯をやっている方なら両方ともよく知っていると思うが、裏千家の始祖・四世仙叟宗室居士(以下、千宗室)と初代の大樋長左衛門以来、両家の関係は切っても切れない仲になっている。

urasenke 元々は、加賀藩三代藩主利常が、裏千家の千宗室・仙叟を指南として招いたことで、加賀藩に裏千家が普及した。その後、五代藩主綱紀の時代に、先ほど書いた関係が出来上がるのだが、三大藩主利常が小松城に隠居したときに、千宗室を招いて、小松の町にも茶の湯の普及を行ったようである。それが縁で、千玄室大宗匠(前千宗室)が1997年に四世仙叟宗室居士300年遠忌を記念して、小松市に寄贈された茶室が仙叟屋敷・玄庵である。地元の小松畳表や小松瓦、京都の北山杉を用いた数奇屋造りで、千玄室大宗匠(前千宗室)自ら設計された茶室で、年に数回、お茶会が催されて、一般にも公開されている。

oohiyaki さて、次は大樋焼である。金沢の大樋焼は、裏千家とは切っても切れない焼き物である。京都の楽家がルーツであるが、その楽焼きの黒や赤を使うことを禁止され、独自に飴釉という釉薬の効果を利用した独特の発色が特徴の焼き物を創り上げた。基本的にはろくろを使わない手びねりとヘラで作られており、一つ一つが手作りのため、大量生産がきかないが、一つ一つが違った形で味があり、厚めの焼き物のため保温に富んでいるが、軽くて暖かみがある風合で、お茶に広く利用されている。

大樋焼のことを知りたければ、大樋美術館に足を延ばしたほうがいいだろう?初代の大樋長左衛門以来の作品や、茶の湯に関係のある工芸の品々を見ることが出来る。ギャラリーも併設されており、もちろん、10代大樋長左衛門氏やご子息の大樋年雄さんの作品なども購入することが出来る。

余談だが、11代目の大樋長左衛門を継ぐであろう年雄さんは、神泉「あらばしりの会」にも参加してくださったり、時々、色々なところでお会いするが、とても明るくていい人である。しかしながら、伝統の大樋焼の技を大切にしながらも、陶壁や建築空間プロデュ-ス、さらにはサングラスのデザインなどに活躍の場を広げている。これからが楽しみな芸術家の一人であると思う。
 
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コメント


金沢を引っ越す時、大樋の皿5枚セット買いました。
温もりがあり落ち着いていて、飽きのこない焼き物ですね。

久谷焼きは好きじゃないけれど、大樋焼きは好きです。

投稿: ヴィオラ | 2005/08/28 12:53

ヴィオラさん
こんにちは。
大樋焼のお皿ですか。
いいですね~!?
大樋焼は私は残念ながら持っていません。
九谷焼も、いいものいっぱいありますよ!
私は呉須赤絵など好きですが。

投稿: あさぴー | 2005/08/28 15:35

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