加賀平野を一望できる「生雲(いくも)」で精進料理
小松の粟津温泉近くにある名刹「那谷寺」。ここは秋の紅葉でも有名なところ。どうせなら、その時期に紹介したいと思うので、今日はグルメネタの方で紹介しよう。
紹介するのは、那谷寺が経営する「生雲(いくも)」である。
生雲は「自然智」の場、円行山(標高470メートル)山頂の宿泊施設で、自然の中で音楽瞑想、写経などを体験したり、精進料理に舌鼓をうつことが出来るユニークな宿泊施設である。下界の雑踏を離れ、白山をはじめとした山々を間近に見、森や鳥のさえずりや風の音を聞くことで、しばしリラクゼーションのひと時を過ごすことが出来る。
ちょうど行ったときは梅雨の真っ只中。雨が降ったり止んだりのあいにくの天気だったので、せっかくの景色もグレーでぼんやりとした感じであった。残念である。天気の良い日には、白山や南加賀、日本海が一望できる。
「生雲」は、電力や水道も自給している。写真のようなソーラーシステムで電力をまかない、水の逆浸透膜システムで雨水を飲み水に利用するなど、未来を先取りした施設となっている。
一応、宿泊してゆっくりとしたい施設ではあるが、嬉しいことにランチだけでも利用することが出来る。ただし、ランチは予約が必要である。
私達が食べたのは、2100円のコース。
写真が小さくてよくわからないだろうが、ご覧のように精進料理を一通り楽しむことが出来る。
昔、わたしの子供のころは、身内が亡くなると初七日までは精進料理を食べたものだが、いまでは、そのようなことも少なくなってきた。子供のころのイメージで言うと、精進料理と言うと「え~っ、また~!?」と文句を言っていたものであるが、いまは逆にご馳走といえるかもしれない?
料理の内容は、「ほうばごはん」「胡麻豆腐」「湯葉饅頭」「ひじき」「黒豆」などがきれいに並べられており、目でも楽しめ、味も濃くなく薄くなく美味しく食べることが出来た。
場所は、那谷寺から20分ほど山道を登って行ったところにあるが、初めて行く人は一旦那谷寺に寄って、道を聞いてから行ったほうがいいかもしれない。山道で迷うと大変である。
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