加賀百万石の文化に育てられた「能・狂言」
加賀百万石の城下町「金沢」は能・狂言などの伝統文化が、いまも生活の中に息づいている。
加賀藩は外様大名ながら百万石の大藩。幕府からは常に睨まれていたようである。加賀藩の3代藩主、前田利常は、幕府からの警戒を逸らす為に、わざと鼻毛を伸び放題にして登城したり、若くして次代に家督を譲って隠居した。隠居の場所として住んだのが小松である。
さて、こちらで能と言えば加賀宝生流、狂言と言えば和泉流が有名であるが、それは5代藩主の綱紀のときからであって、元々は金春流(こんぱるりゅう)が主であったようである。
5代藩主の綱紀の時代から、加賀藩の武士たしなみとして能は欠かせないものとなったようだ。また徐々に町民の間にも広まり根付いていった。そのため、いまでも舞や謡を習う人も多く、色々な場面でも耳にする機会が多い。それほど、加賀の土地には昔ながらの伝統芸能や文化が残っている。
私も、時々ではあるが能の舞台を見に出かけることがある。
写真は、私も良く存じ上げている櫻間右陣さんに、東酒造の「あらばしりの会」にわざわざ来ていただき舞ってもらったときのものである。櫻間右陣さんは、祖父が人間国宝であった櫻間道雄さんで、右陣さんは櫻間家 第21代当主として活躍されている。
そうそう、最後にグルメネタも少々書きたい。
右陣さんに小松に来ていただいたときに、志の助にお連れしたときのこと。なんと、右陣さんは、鮨ネタの魚介類でも、脂のあるものは一切口にしなかったのである。
理由は、能の面(おもて)に汗の脂が付かないようにするために、脂物はほとんど口にされないそうである。能の面(おもて)は、安土桃山時代に作られたものも多く、国宝や重要文化財クラスのものもあるそうなので、そんな代々伝わる能の面(おもて)をダメにするわけには行かないのである。
志の助のイカの握りにはゴマが挟んであるのだが、そのゴマまで丁寧に一つ一つ取り除いたのにはびっくりした。やっぱりプロは違うと妙に感心させられたのを覚えている。
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コメント
マック!
フォローありがとね~!(^_-)
投稿: あさぴー | 2005/06/27 20:41
mayさん はじめまして
SHAROを担当しておりますmak と申します。
会社から近いということで、是非お待ちしております。
水曜日がお店の休みとなっております。
それと、お店が ややわかりづらい場所にありますので
もし、道がわからない場合、お店までTELお願いします。
担当は 宮田・上田 が居りますので宜しくお願いします。
投稿: mak | 2005/06/27 09:13
mayさん
こんにちは。
コメントありがとうございます。
右陣さん、物静かな方ですが、さすがプロです。
昔、とある会合でも、面を付けされてもらったことがあります。色々、能についても教えていただきました。(^_^)
「SHARO」、かわいいお店ですが、絡み織という素材を使った面白いお店です。是非、行ってみてくださいね。
投稿: あさぴー | 2005/06/26 09:23
こんにちは mayと申します。
先日はTBして頂き、ありがとうございました。
あさぴーさんは、櫻間右陣さんを良くご存知なんですね。素敵です。
私はお恥ずかしいのですが、能に関しては知らないことばかりです。
きちんと拝見させて頂いたのも、学生の頃に衣装の勉強のために
見せて頂いたくらいで。でも称名寺薪能で一気に目覚めてしまい、
只今、勉強中です!
それから、紹介されていた「SHARO」というお店ですが
会社から歩いていけるところにあるようですので、
後日うかがってみたいなと思っています。
それではまたお邪魔させて頂きます。
投稿: may | 2005/06/25 16:59