山代温泉「あらや滔々庵」、春の宴は春爛漫
先日、去年の夏以来久しぶりに「あらや滔々庵」へ行ってきた。ズワイガニのシーズンも終わったが、これが本当に最後のカニである。
「あらや滔々庵」は源泉の宿で、その名の通り、お湯が滔々と湧き出ている。山代温泉は全国的にも大変めずらしく地下僅か数十メートルから自噴している温泉。中でもあらや滔々庵の湯量は1日540石(約10万リットル 1石は180リットル)と山代随一。20室の小さな旅館だが、小さいが故に、温泉にはゆったりと入ることが出来る。露天風呂が付いた部屋もある。
さて、今回は料理の話である。先月末に行ってきた。ちょうど、北陸にも雪が降った日でとても寒かった日である。
あらや滔々庵は懐石料理で一品一品部屋に運ばれてくる。ちょうど、3月末ということもあり、冬の幸と春の幸の両方を楽しむことが出来た。
さて、写真が小さくて恐縮であるが、上から順番に説明する。ちょうど、その日は少しめでたいこともあり、ご主人が気を利かせてくれて祝の演出をしてくれた。こういったときは贔屓にしていると役得があるので嬉しい。
まずは、先付け。左はウニ豆腐トンブリ乗せ。右はにごり酒。真ん中は海と山の幸の盛り合わせ。
2番目はお造り。ズワイガニとさよりとあら、それにボタンエビ。あら塩で食べると美味であった。
3番目は焼き物。鰆の西京焼き。魚ヘンに春と書いて「さわら」。いい感じである。
4番目は蒸し物。こちらも春の魚で、めでたい日に特別に作ってくれた鯛蒸し。鯛とおからに旨みがしみて、これまた美味。
5番目は酢の物。これも春から夏にかけてが旬のホタルイカと白魚の酢の物。
6番目は再度、焼き物。ズワイの焼きガニ。これは肝心な足のところの写真を撮り忘れた。(^^;;
7番目は椀物。蛤しんじょう。
8番目は揚げ物。山菜の天ぷら。ゆず塩で食べると、山菜の苦味が口と妙にマッチする。
で、最後は鯛茶漬け。これが旨かった!これまでの料理でお腹が一杯だったが、さっと胃の中に消えた。
おまけで最後にお酒の写真を載せてある。飲んだのは常きげんの純米吟醸。
見てのとおり、この「あらや滔々庵」では、器もいいものを使っている。九谷焼が中心だが、須田菁華や地元の作家の九谷。山中塗。織部焼きなど、素材と料理法に合わせて、素晴らしい演出をしてくれる。
そうそう、上の順番は、料理の出てきた順番ではない。写真の上からの順番であることをお断りしておく。あと、写真を拡大して開くときには、右クリックして「リンクを新しいウインドウで開く」で見ると、全体を見ることが出来る。
最後に!
「あらや滔々庵」の離れに「有栖川山荘」がある。ここでは、そうそくの明かりに照らされて、ワインを飲むのが、食後の楽しみの一つである。こちらの話はまた次回ということで。
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コメント
驢馬人さん
こんばんは。
TBありがとうございます。
アルバにも行かれましたか!?
白銀屋さんは、星野リゾートに経営が変わってからは行っていませんが、昔から、魯山人の宿として有名です。
べにや無可有は、いま女性に人気の宿ですが、私は残念ながら泊まったことはありません。
投稿: あさぴー | 2006/06/16 20:27
いつも亀のように遅くて申し訳ありませんが、こちらもトラックバックさせてください~。
横浜のアルバも行ってきましたし、がんばって記録しますです。
この旅館はまた行きたい宿として記憶に残りますが、近くの文化財の宿「白銀屋」やスタイリッシュだという「べにや無可有(でしたっけ?)」は泊まったことありますか? 子供が大きくなるまでは再訪なんて無理ですが、興味ありますです~。
投稿: 驢馬人 | 2006/06/16 17:24