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2005/03/05

小松市が生んだ画家、宮本三郎の美術館

msm本日ご紹介するのは小松市にある宮本三郎美術館。昭和の洋画壇を代表する宮本三郎。彼の生誕地である小松市に、遺族から作品が寄附されたのを機に建てられた美術館である。

この美術館を設計したのは、私も良く知っているTHTアーキテクツ。角倉 剛 (Takeshi Sumikura)さんと八尾 広 (Hiroshi Yatsuo) さん、それに大野 高志 (Takashi Ohno)さんの3人のイニシャルを取ってつけた設計事務所名である。

3人がいまのTHTアーキテクツとして活動をするきっかけが、宮本三郎美術館のコンペに選ばれたことからである。いわばTHTアーキテクツは宮本三郎美術館が生んだユニットといえるかもしれない。

彼ら3人とは、宮本三郎美術館の建築中に知り合い、その後、色々な機会に会ったりして懇意にしてもらっている。また、この美術館は完成後色々な賞も受賞している。

2001年  石川県「第7回いしかわ景観大賞」受賞
2001年  石川県「第22回石川建築賞(石川県知事賞)」受賞
2002年  小松市「こまつまちなみ景観賞」受賞
2003年  日本建築学会北陸支部「2001年度北陸建築文化賞」受賞
     「第43回建築業協会賞(BCS賞)」受賞
     (以上、『小松市立宮本三郎美術館』に対して)
 注記:北陸の建築賞、景観賞の史上初4賞受賞
     建築業協会賞の史上最年少記録(大野さん)

さて、話を宮本三郎美術館に戻そう。
美術館は市役所は芦城公園にほど近い、市の中心に位置する。昔からあった木造石貼り倉庫を改造し、新しく現代的な工法による、明るく開放的な建物を増築したとても斬新な試みであった。詳しくはTHTアーキテクツのホームページに詳しく書かれているので、そちらを参照にして欲しい。
美術館としては、小さな部類に入るであろう。絵をじっくりと見ても、小一時間で見ることが出来る広さである。しかしながら、石貼りの上に漆喰となまこ壁が施され、白をを基調とした内装は、宮本三郎の鮮やかな色使いの絵を素晴らしく映えて見せる。倉庫の改装スペースから新しく増築したスペースに移動するときに通る通路は、外光が通り抜ける明るい通路。また一旦外の景色を見ることによって、目と脳をリセットさせる役割を持たせているようだ。

宮本三郎は、従軍画家等の経験を経ながら様々な作風に挑戦し、華麗な色彩の中に『時代の持つ大きな力』と『生命の輝き』を描いた画家である。色鮮やかな絵をうまく引き立たせる空間をTHTアーキテクツはつくり上げたのではないだろうか?この建築は後世にも語られる価値のある建築だと私は思っている。

ところで、彼ら3人は、この3月より各々個別活動を開始し、さらに幅広い展開をしていくとのこと。更なる活躍を期待したいものである。

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コメント

この間少しだけ宮本三郎さんの作品を見て、もっと本格的に見たいなと思っていました♪
今日は時間に余裕があれば、宮本三郎美術館にお邪魔
したいと思っています!!(^.^)

投稿: t.4.2.vm_ski | 2005/10/28 08:22

t.4.2.vm_skiさん
おはようございます。
宮本三郎の絵は、世田谷美術館でも見ることが出来ますが、小松の宮本三郎美術館は、彼の専用の美術館ですからね!?
建築的にも見るべきものがあります。
是非一度行って見てください。

投稿: あさぴー | 2005/10/28 08:38

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