この温泉旅館も、魯山人ゆかりの宿「たちばな四季亭」
北大路魯山人といえば、言わずと知れた美食家であり芸術家でもあった人だ。
山代温泉で、魯山人ゆかりの宿は5軒ある。「湯の曲輪 五軒の宿」としてホームページも持っているほどである。
私もよく利用する「あらや滔々庵」もその一つである。
今回ご紹介するのは、その一軒の「たちばな四季亭」である。昔、魯山人が山代に居たときは「洗心館」と読んでいたらしいが、新館に建て替えた折に名前を変えたそうである。魯山人ゆかりの宿は、この2つ以外には、「白銀屋」「吉野家」「山下家」の3つあり、どの宿も魯山人が逗留中に彫った店の看板が今も保存されている。
「たちばな四季亭」の売りは、「オリジナル懐石料理」である。先週の土曜日に泊まって、その料理を味わってきた。
ちょうどズワイガニの禁猟前、今シーズン最後の「カニのお造り」「焼きガニ」を味わうことが出来た。はやり、焼きたてのカニは旨い!ジューシーなカニの汁が、焼くとより引き立つ。また焼いた香ばしさも合わさって、これが美味なる味になる。
あと、今回のお楽しみには「あわび」である。新鮮なあわびを生でお造りにして食べても美味しいが、私は今回は炭火で、生きているあわびを焼いて食べる「踊食い」を味わった。あわびを網の上に乗せ焼き始めると、最初はジッと身を硬くして耐え忍んでいたあわびが、だんだんと身をよじり始め、最後は活発な伸縮を繰り返しながら息絶えた。見ていると残酷な気もしてきたが、いやいや、美味しいものは美味しい!焼いただけでそのまま食べての海の汐の香りと味が活きてとても美味しいし、醤油バターのたれに付けて食べても美味なる物である。
ちょうど一緒の人間が、あわびステーキと蒸しあわびをオーダーしていたので、そちらも食べたが、私は踊食いが一番美味しいと思ったのだが、実は「通」は「蒸しあわび」を頼むそうである。
あさぴーの「通」度もまだまだである。精進精進!(笑い)
さて、それら以外では、新の竹の子が美味しかった。
新鮮なものを生と煮物で食したが、シャキシャキとした食感が春の訪れを感じさせてくれた。
「たちばな四季亭」は、会席料理ということで一品一品、こちらの食べるタイミングにあわせて出してくれるのでとても良い。皆さんも一度行ってみてはいかがだろうか。
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コメント
hannaさん
こんばんは。
魯山人は長浜にも逗留していたことがありますね。
でも、カニねぇ・・・。ははは。
一杯丸ごと出てくる旅館はヤバイです。。。
あさぴーはそんな旅館には行きたくないです。
もっとも、浜茹でのカニを、その場で食べるのであれば別ですが・・・。
投稿: あさぴー | 2005/03/22 21:19
私が時々、お酒を買いに行く、滋賀の酒蔵も魯山人が逗留していたことがあるそうです。
魯山人さんは、ホントに色んな場所に行ってらしたんですね。
旅行に行って、一番がっかりするのは何かと言えば、やはり、旅館の料理が美味しくない場合、です。
ただ、健脚ではない母を連れてゆくことが多いので、どうしても(近場ではない場合は)旅行社のツアーで行かざるをえず、旅館ででてくる、「どこへ行っても変わり映えのしないお料理」に、うんざりすることがあります。
蟹がそのままの形で出てきたときなどは、憂鬱になるくらいです。(爆)
また、そちらに伺う際は、色々、教えてくださいまし。
投稿: hanna | 2005/03/22 11:21