石川に根を張る日本航空学園の梅沢重雄理事長
一昨年、能登に空港が出来た。小松空港についで石川県に2つ目の空港である。その能登空港に併設してあるのが日本航空学園である。
日本航空学園といえば高校野球を思い出す方も多いだろう?日本航空学園は山梨に本部がある。山梨には高等学校。北海道に専門学校。そして輪島には高等学校と大学がある。山梨の高校は甲子園の常連になっている。
日本航空学園は、日本航空のパイロットやキャビンアテンダントを養成する学校ではない。主に航空に関わるエンジニアを育てる学校である。もちろん、名前のせいか卒業後は日本航空に就職する学生や生徒が多いみたいだが。
日本航空学園の理事長は、梅沢重雄さん。私もなぜか色々懇意にしていただいている。輪島校も見学させていただいたし、昨年の小松短大の学園祭では、ミス日本やNHKの加藤さんたちとの打ち合わせの場の常務理事室にも招きいれてくれた。(梅沢理事長は小松短大では常務理事という役職である)
また、日本航空学園には、学生、生徒達が団員を務める本格的なミュージカルの劇団を持っている。それが、日本航空学園ミュージカルアカデミーである。日本航空学園ミュージカルアカデミーといっても、全国で公演を重ねる本格派。昨年の小松短期大学の学園祭や小松市民センターでの公演も見たが、学生、生徒達が演じるミュージカルとは思えないほど素晴らしい舞台だった。ちなみに小松などで公演した「虹色のつばさ」は総合プロディースは、山口百恵などを育てた、酒井政利さん。演出/振付はAMAPなどの振り付けも担当した相良まみさん。
ところで、こんなエネルギッシュな日本航空学園が、実は昨年から小松市にある小松短期大学の建て直しをやっているのだ。
ご存知の通り、全国の短期大学は経営が苦しい。特に20年ほど前に新設された地方都市にある私立、第三セクターの短期大学はどこも学生を集めるのに苦労しており、定員割れのところが続出。さらには経営に行き詰まり廃校になるところも多いと聞く。
ご多分にもれず、小松短大もそうであった。これは、何百もある短期大学との違いを打ち出せず、どこにでもある学部しかない中では当然だったのかもしれない。
梅沢理事長は、この小松短大に新しく「航空ビジネスステージ」を設け、小松という飛行場を持つ都市のアイデンティテーを活かそうというのである。航空ビジネスはまだまだ可能性が大きい分野である。仕事の中身も特徴があり、普通の大学では教えてくれない内容がほとんど。エアライン会社にとっては即戦力として期待できる人材を期待できるのではないか。
小松短大の建て直しは、一方では短大そのものの変革も必要不可欠である。梅沢理事長のリーダーシップが十分に発揮される場であると、私は確信している。どうせ取り組むなら、その分野で日本一の短大となって欲しいものである。
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